『男はつらいよ』、もう一つのルーツ: ポピュリズム映画考

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272612444

作品紹介・あらすじ

マルセイユから葛飾柴又へ。知られざる影響

『男はつらいよ』の原型が、フランスのマルセル・パニョル作品にあったことは、
山田監督自身が語っているが、あまり知られていない。
「ポピュリスム」と呼ばれるその系譜に山田を位置づけつつ、
日本映画史をたどりなおす。

「吉村さんの著作を通して僕は
自分と自分の作品を客観的に見ることを学んだ。
このような優れた映画学者
(あえてそう呼ばせていただく)に
温かく見守られたことの幸福を、
この本を読みながらしみじみ思う。」
――山田洋次


[目次]

第I部 ポピュリズムについて

第1章 ポピュリズムとポピュリスム
第2章 フランク・キャプラのポピュリスト・コメディ

第II部 家城巳代治小論――その戦争責任論ともかかわって

第3章 家城巳代治素描
第4章 『姉妹』を中心に
第5章 家城の戦争責任論

第III部 山田洋次――『男はつらいよ』のルーツはフランス戯曲

第6章 山田洋次映画は大衆迎合か
第7章 パニョル『ファニー』をめぐって
第8章 『愛の讃歌』から『音楽劇 マリウス』へ
第9章 企業内で映画をつくるということ

第IV部 小津安二郎におけるポピュリズム

第10章 戦前小市民映画と『東京物語』
第11章 小津安二?・黒澤明から山田洋次へ
付論 『東京物語』と競輪、そしてアルコール――『全日記 小津安二郎』に見る

著者プロフィール

1940年生まれ。高校国語教師、三重大学非常勤講師、愛知淑徳大学教授を歴任。映画評論家 著述業。主な著書『ローマの休日』(朝日新聞社)、『完全版「男はつらいよ」の世界』(集英社文庫)、『誰も書かなかったオ-ドリー』(講談社)、『一行詩父よ母よ』(学陽書房)、『山田洋次×藤沢周平』『山田洋次と寅さんの世界』『伊丹万作とその系譜』『ハリウッド「赤狩り」との闘い』(大月書店)。

「2022年 『『男はつらいよ』、もう一つのルーツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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