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- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274022845
感想・レビュー・書評
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ヴァイオリニスト千住真理子の書いたエッセイ集。
ヴァイオリンという楽器について、バッハなどの音楽について、才能について、
それから「音」について書かれています。
本当に静かな書きぶりで、そして真摯なまでに音楽を追究される姿が
少し小川洋子を連想させられました。
(この表現だと両方のファンの方に怒られてしまうかもしれませんが)
自分の全てをこめた「音」を生み出す。それさえ出来れば、身体がなくなっても構わない。
そういったような言葉がエッセイ集のあちこちにちりばめられています。
本当に本当に本当に音楽を愛し、そしてご自分の仕事を使命を持って行われている。
「才能と努力はかけ算」などなど、
自分が本当に好きで人生をかけたい仕事ならば、手抜きはいけないと痛感。
読んでいて耳がイタイです・・・
才能があろうがなかろうが、やっぱり止まってはいけないんだな、
常に前を向いて行かなければならないな、とも。
本当にちゃんとしよう、自分・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
千住家ブームがやってきていますのでこちらも。特訓の末、技術が若くして完成してしまい、中身がまだない状態に迷い込んだ……というあたりが印象深い。音楽はただ体を動かすだけじゃないのよね、と教えられる1冊。
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