- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274065972
作品紹介・あらすじ
普通のやつらの上を行け。天才LISPハッカーにして、ソフトウェアベンチャーを成功させた筆者が、ものつくりのセンス、成功するビジネスの秘密、発想を刺激するアイディアを語る。
感想・レビュー・書評
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内容についてあまり前評判を見ないまま、ただ単に「ハッカーと画家」というタイトルに惹かれて読んでみた。ハッカーと画家の何のことだろうと思った。(答えはそれらが似ているという話と、著者自身がハッカーと画家だったという話だったが)
読んで分かったのは、この本はプログラマー…ベンチャーで成功した所謂凄いプログラマーが、何を思っていて、何を考えていて、プログラマーに必要なものは何で、どういうことをするべきなのか、という自身の考えを述べたものだということだ。自分は少しプログラムを齧った程度の人間なので、こういうものなのか、と少し客観的に読んでいて、賛同できる所とできない所はあるにせよ、こういう議論をすること、考えを持つこと、それには価値があることだろうと個人的には思ったし、単純に考えるのは面白いと思った。この本を読むと自分の中に色んな議論が沸き起こるだろう、なぜならここで述べられているのはサイエンティフィックな正解ではなく個人が考える正解や最適解だからだ。「私はこう思う」を読み続けてそれをただ飲んでいくのではなく、「お前はどう思うんだ」を問われていると思いながら読むと得られるものが大きいと思う。プログラマーとして生きる意思があるなら一度読んで考えてみてもいいんじゃないか。
あと一部についてはプログラマーじゃなくたって専門職なら当てはまるよな、とか、人生について当てはまるよな、と教訓になるようなこともあって、良い考え方を提示して貰えたなと感じている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
技術にテコを効かせるのが重要という観点は参考になった。
リア充の社会的なエリートたちをこき下ろす表現が多いが、やたら視野が狭い。そこは感心しなかった。 -
エンジニアとして大切にしたい考え方、稼ぎ方などエンジニアとして働くなら読んでおきたい一冊です。
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陰キャラが集まる場所にこっそり置いておきたい本
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自分はやっぱりエンジニアなんだなという確信が得られた。
富の格差はそれ自体は悪いものではない。全員が同じ価値しか生み出せない社会は、何も生み出していないのと同じだ、という指摘はなるほどなと思った。僕も無意識に「平等であるべき」といった歪んだ概念に囚われてるようなので、もっとシンプルに考えたい。
Lispやんなきゃな。 -
優秀なハッカー(プログラマ的な意味合い)である著者のブログ記事を本にまとめたもの。読みやすいし、内容が濃く面白かったです。
特に、"デザイン"についての話には納得させられました。センスを磨く必要があるんだなぁと。ベンチャーを企業していく話も興味深かったです。
後半は言語の話がメインで、普段C++を使っているものとしてはもっと他のものにも挑戦すべきだと感じました。Lispちょっと見てみようかなぁ。 -
名著。
プログラマじゃなくても問題なく楽しく読めます。
深い… -
ある方のブログで紹介されていたので読んでみたが、なるほどこれは面白い。ハッカーとはコンピュータに不正アクセスする者ではなく優れたプログラマの意。前半はプログラムを知らない人間が読んでもわかりやすく、刺激的な著者の刺激的な物の見方を味わえる。特に第6章「富の創りかた」は富とは何か、富は分配されるものではなく創り出せるもの、と経済の本質を捉えていてグッときた。後半はプログラミングの専門的な話題中心だが、Lispという言語がよほど好きだというのは伝わってきた。
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富は分配するものじゃない、増やすものだ。
それが分かっていない国は衰退するし、分かっている国はベンチャーを育てる政策をしているはず。
富とはお金のことじゃない。人が欲しいものを富という。 -
タイトルからプログラミングをアートやデザインの切り口で語るものだと思っていたのですが、それに関しては期待を裏切られました。そういう章も何個かはありましたが、ほとんどはお金に対する価値観やオタク論、ベンチャーでの実経験、ハック論だったように思います。それはそれでかなり興味深く読むことができました。
プログラミング言語にも力の差があるという持論は面白かったです。筆者がそんな全てのプログラミング言語の頂点に立つと絶賛するLISPはいつか勉強してみるつもりです。
LISPやPythonを絶賛する一方でJavaをこき下ろしていたのも印象的でした。