宇宙エレベーターの物理学

著者 :
  • オーム社
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本棚登録 : 98
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274068454

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙エレベーターってのは、静止衛星軌道よりはるかに高い14万kmのケーブルタワーを伸ばし500人乗りのエレベーターで宇宙旅行する装置です。前からある夢物語なんですが、この本で物理的な考察をしてみると、構造的にもエネルギー効率的にも意外と現実的な気がしてきました。いつか夢が叶うかも。

  •  夢物語のような宇宙エレベーター構想を物理的に検証した本。SFチックだった宇宙エレベーターが、実現可能なものとして捉えることが出来た。
     無気圧で宇宙服を曲げる大変さ、音速を超えたときに熱が放出されなくなる原理を知れた。
     クライマーの速さは1000km/h 静止軌道ステーションまで36時間。上りと下りで一セットとして、回生ブレーキを使用して、レーザーでエネルギーを転送する。熱放出はケーブルを使う。動力はケーブルとのリニアモーター。設置位置は赤道上、安定平衡点 東経75 西経105。ケーブル雲に注意。

    スペースデブリの排除は未解決。

  • 公式の意味を知るという意味で、
    高校生の物理の勉強にすごくいいと思う。

  • 16.4.14
    ドラ実 梅沢氏 推奨

  • ◆きっかけ
    NHK『高校科学基礎』の有機化合物の回でカーボンナノチューブと宇宙エレベーターの話が出て。2017/3/6

  • 所在: 展示架
    請求番号:  538.9/Sa85
    資料ID: 11401594
    選書担当: H. A.

    ここ最近、テレビや新聞で話題に上ったり、アニメで題材になっている宇宙エレベーター。しかし、科学者たちが現在構想している宇宙エレベーターの仕組みと原理については、まだそれほど知られてはいないのではと思っています。宇宙エレベーターの仕組みと原理について興味のある方は、是非一読を!

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA91856154

  • 図書館HP→電子ブックを読む 
    Maruzen eBook Library から利用

    【リンク先】
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000002710

  •  高校物理レベルで,宇宙エレベータの基本をいろいろ計算しちゃおうという本。受験生には良い練習問題になりそう。
     前に関連の本を読んだときは,実現可能性に懐疑的だったけど,こうやって数値で具体的に示されると,単なる夢物語でもないのかなって思えてきた。
     扱う物理は,もちろん力学がメインだけれど,電磁気学や熱力学も顔を出す。ケーブルにかかる潮汐力,クライマー(かご)に作用する遠心力・コリオリ力,ロケットの原理,宇宙服,脱出速度と軌道カタパルト,放熱と大気圏突入…。ごく簡単な物理なのに,その応用は魅力的。心躍ること請け合いだ。
     宇宙エレベータって,静止軌道に重心があって,そこから地球側と宇宙側の両方にケーブルが垂れてるんだけど,宇宙側のケーブルを使えば宇宙に向かって物を放出することができる。これが軌道カタパルト。太陽脱出速度にはちょっと届かないが,木星や土星までならこれで行ける。
     今年二月に,大林組が宇宙エレベータ構想を発表して話題になったけど,あの話に興味をもった人は是非読んでみて欲しい。期待は裏切らないはず。
    /広報誌『季刊大林』53号(特集:タワー)を発行|プレスリリース|株式会社大林組 http://www.obayashi.co.jp/press/news20120220

  • 宇宙エレベーターを実際に実現したら、どういう物理法則で動いているのか、成り立っているのかを数式をつかって、説明している本。

    数式の部分は適当に飛ばしてもらっても問題ない。

    読んでる時にちょうど、2050年までに軌道エレベーターを実現すると発表されて、ちょっとびびった。ホントにそんなに早くできるのかなぁ。

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著者プロフィール

1953年神奈川県生まれ。横浜市立大学卒。美術雑誌の編集、翻訳会社などをへて、現在予備校非常勤講師のかたわら、美術・音楽の英語翻訳・執筆にたずさわる。訳書に『ロック・ミュージックの歴史』(上下巻、音楽之友社)、『世界の3次元グラフィクス』(グラフィック社)ほか美術展のカタログなどの英訳・和訳など。著書に『アートが話せる英会話』『アートの英語』(ともにギャラリーステーション刊)がある。美術情報誌に「新・アートの英語」を連載中。
http://artwords.info

「2009年 『サイモン&ガーファンクル全曲解説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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