- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274227813
作品紹介・あらすじ
「ひらめき」はフレームワークから生まれる
この社会には多種多様なビジネスが存在し、さまざまなサービスが絶え間なく生み出されています。そして多様なサービスのなかには、まったく新しい価値を提供する、社会全体に大きなインパクトを与えるものが存在します。
たとえばUberは情報技術と交通機関であるタクシーとを組み合わせて、ユーザーにとってもタクシーにとってもロスを軽減するアプリケーションを生み出しました。
こういった「新しい価値を提供するサービス」は、どのようにして作り出されているのでしょうか?
こうした革新的なサービスの背景には、必ず新しい価値を生み出すための「発想力」が存在します。
発想力は個人の感性に依存する能力と思われることがありますが、実際にサービスを生み出す現場では、フレーム化された手法が用いられています。
本書では、新しい価値を提供するサービスを作る――つまりサービスをデザインするための発想法を、具体的な事例を織り交ぜて解説します。
実際にマーケティングの現場で用いられている手法を学習し、実務に役立つスキルを身に付けていきましょう。
感想・レビュー・書評
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何気ない景色や動きなどであっても、そのなかに「驚くべき事柄を発見する態度と能力です。好奇心に似ているように思えますが、好奇心は目新しいものやなにかわからないものに関心をもつことなのに対して、「"驚く"力」は、見慣れたものごとであっても、そこに驚くべき事柄を発見する「ものの見かた」についての態度である点が異なります。わかりやすい例にニュートンのリンゴがあります。ニュートンは、リンゴが木から落ちるという何気ない現象に対して「驚き」このような心理的な衝撃を伴って注目したことが発端になって、偉大な科学的発見をしたとされています。デザイン創造においては、既存の枠組みを外して新たな枠組みでものごとを見るリフレーミングや、顧客やユーザー自身すら気づいていない潜在ニーズを発見するための重要な態度と能力といえます。
■アイデアを発想するプロセス
①「自分のものの見かた」を外す←体感し問題意識を持つ
②テーマを決める←目的を明確化・具体化する
③情報収集を行う←データを収集・観察して全体像を掴む
④アイデアを発想する←発想法を用いてアイデアを生み出す
⑤アイデアを評価する←5W1Hなどの基準でアイデアを評価する
■観察のポイント
・ある基準と比較して差分を見つける
・二項対立の視点から観察する
・視点を変えて観察する
・痕跡を見つける -
タイトル通り発想法を例を示しながら紹介されている。
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50291302 -
サービスデザイン分野のメソッドをまとめた本。
この分野に固有の、特化したメソッドとしては、日立製作所が考案したBusiness Origamiの章(method 14)が群を抜いて実用的であり実践的。
日立のみなさんから直々に伝授いただいたメソッドで良く知っているということもあるが、現場の実践知の積み重ねから生み出されたメソッドならではの安定感と説得力がある。