東欧音楽綺譚

著者 :
  • 音楽之友社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276210769

作品紹介・あらすじ

『レコード芸術』誌の人気連載が単行本化! 吉田秀和賞、サントリー学芸賞受賞の著者が、専門分野である東欧の民俗音楽にとどまらず、新鋭指揮者のクルレンツィス、ヴァイオリニストのコパチンスカヤといった旬の話題まで、音楽・芸術・文化を縦横無尽に語り尽くす。2016、2017年2年分の連載24回分に加え、ONTOMO MOOK『吉田秀和――音楽を心の友と』収載の「断想」を収載。毎回、CD、演奏会、書籍、映画、楽器、民間伝承、指揮者、作曲家、演奏家などのテーマを取り上げる。主なトピック・登場アーティストは、クルレンツィス/コパチンスカヤ/イザベル・ファウスト/アーノンクール/クルターク夫妻/チェリビダッケ/イル・ジャルディーノ・アルモニコ/ユーラ・ギュラー/ヴェーグ弦楽四重奏団/クエイ兄弟/チャボロ・シュミット/三輪眞弘/ストラヴィンスキー/バルトーク/ヤナーチェク/ハイドン/チャイコフスキー/シェーンベルク/リゲティ/東欧演歌他

感想・レビュー・書評

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  • このような興味深い本が出ていたとは、目次を見ると「国際フォーラム『東欧演歌』」「クエイ兄弟・ヤナーチェク・ペトルーシュカ」等気になる~

    東欧音楽綺譚 クルレンツィス・跛行の来訪神・ペトルーシュカ - 音楽之友社
    https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=210760

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      本ぶらさん
      クレズマーの賑やかだけど翳りがある感じが好き。
      本ぶらさんの東欧っぽさは、どんな感じかなぁ〜
      本ぶらさん
      クレズマーの賑やかだけど翳りがある感じが好き。
      本ぶらさんの東欧っぽさは、どんな感じかなぁ〜
      2021/02/23
    • 本ぶらさん
      猫丸(nyancomaru)さんのコメントを見て、引っ張り出してきて、聴いてみたら、「あれ?いいじゃん」って(^^ゞ
      でも、今年の初めくら...
      猫丸(nyancomaru)さんのコメントを見て、引っ張り出してきて、聴いてみたら、「あれ?いいじゃん」って(^^ゞ
      でも、今年の初めくらいかな?
      17ヒッピーズという、純粋にクレズマーをやってるバンドじゃないんだけど、それを聴いた時は、やっぱりクレズマーは苦手だなーって思ったんですけどねー。
      私の東欧のイメージは、夜なんです。冬の夜の9時とか10時、それも野外のイメージ。
      でも、クレズマーって、よく「サーカスの音楽」と説明されるように、屋内で。季節も暖かい季節で、夜といっても夕方から宵の口というイメージなんです(私の中ではw)。
      その点で、勝手に東欧っぽくないと思ってるんです。
      ただ、考えてみれば東欧って、ハプスブルク帝国なわけで、つまり大都会なんですよね。
      それに対して、私は東欧というと、小学校の音楽の時間に聴いた「ツィゴイネルワイゼン」と「流浪の民」。あと、これは中学校の音楽だったかの♪バラの花束投げて~っていう歌。
      それは、のちにメリー・ホプキンが「悲しき天使」として歌ってると知るんですけど、その前にイギリスのウクレイニアンズというバンドがその曲をやってて。
      なんでも、ウクレイニアンズはウクライナからの移民のバンドとかで、その曲も元はウクライナの民謡らしいんですよ。
      だから、私の東欧の音楽のイメージというのは、東欧というより、そのさらに西。旧ソ連の東側辺りをイメージしているのかもしれません。
      2021/03/03
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      本ぶらさん
      「17ヒッピーズ」に「ウクレイニアンズ」ご紹介有難うございます。聴いてみたいけど今は無理かな?
      本ぶらさんがお好きかも知れな...
      本ぶらさん
      「17ヒッピーズ」に「ウクレイニアンズ」ご紹介有難うございます。聴いてみたいけど今は無理かな?
      本ぶらさんがお好きかも知れない音楽で、手元にあるのは「3Mustaphas3」かな?

      > そのさらに西。旧ソ連の東側辺り
      東西逆ですよね?
      2021/03/03
  • (2020/6/7読了)

    「レコ芸」に連載されたエッセイをまとめたもの。著者は中欧・東欧の音楽史、民族音楽学が専門の音楽学者ということで、まさにその専門分野の周辺を闊達に語り起こす本である。

    ここで扱われる東欧音楽に、クラシック音楽の原風景を感じるし、紹介されているいろいろな本や映画、演奏者たち(クルレンツィス、コパンチンスカヤなんかはCD借りて来ちゃった)に触れてみたくなる浸透力を持っている。専門であるという以前に、著者が三度の飯より好きな分野だからだべなあ。

    しかし話が全体にハイブロウすぎて、音楽を聴くにはここまで突っ込まないといけないのか、と遠い目になっちゃったりもした。

  • クルレンツィスとコパチンスカヤのことは、この本読んで初めて知った。すぐに件のCDを購入して聴いてみた。
    驚いた。
    特にコパチンスカヤ。こんな演奏もあるのだと思った。
    まるで、「音楽」の神に取り憑かれ、その憑依によっていかにも楽しそうに演奏している姿が想像された。
    演奏というものの奥深さをあらためて感じた。

  • 下記の音楽家の存在を初めて知った。その演奏は大変刺激だ。なんだろう、日本の音楽家にない自由奔放さを感じさせる。予定調和の日常を生きるおじさんに対して訴えかける何かがある。若い人はどう感じるんだろう。
     テオドール・クルレンティス、トリツィア・コパチンスカヤ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、イザベル・ファウスト
    「記録する文化」と「夢見る文化」の締めくくりも秀逸だ。我々は自分の足跡(功績)を残すことにいくらか執着して生きているが、ではさて、100年後その記録の何が残っているのだろう。歳を重ねて思うのは、結局、今のあること(実存)、自分の時間を生きることが貴重であること。う〜む、貴重であると言うこと自体が間違っている。そこには価値判断なんて要らない。今あるということだけなんだから。

  • 所謂「クラシック音楽」に詳しいわけではないが、ハンガリーに住む身としてはリスト音楽院などなじみ深い場所のエピソードが多く、楽しく読めた。
    ダブルリード楽器の分布など、楽器や音楽ジャンルの歴史的・地理的広がりについての話が特に興味深かった。

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著者プロフィール

音楽学。大阪大学中之島芸術センター長

「2023年 『配信芸術論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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