バイエルの刊行台帳

  • 音楽之友社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276212596

作品紹介・あらすじ

 あの『ピアノ教則本』はとても有名だけど、そのほかのことはほとんど何も知らない……音楽史には出てこない無名な作曲家、バイエル。
 しかし著者が訪れたドイツのショット社本社の廊下には、ワーグナーやリゲティなどの“大作曲家”たちと並んで、バイエルの肖像画が飾られていた。これは一体なぜなのか――その謎にさまざまな視点から迫っていく。
 鍵となるのは、楽譜の発行部数が事細かに記されたショット社の刊行台帳。『バイエル ピアノ教則本』はどのくらい売れた? なぜ売れた? 著者の幾度もの現地取材とショット社公開のデータをもとに、徹底調査した。
 バイエルについての謎をひもといていくと、その奥にはバッハより続くピアノ指導の歴史、教則本という「商品」の成り立ちが見えてくる。さらにバイエルの学生時代や若いころに関する貴重な資料から、当時の有名音楽家たちやライプツィヒの様子が明らかに。そして、当時の人々がもっとも演奏し聴いていた音楽とは一体……
 今ある「音楽史」は、何百年もの間でたかだか十数人しか出てこない“偉人列伝”だけの音楽史。本書ではバイエルを通して、音楽史のリアルを明らかにする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1976年生まれ。広島大学大学院博士課程修了。レーラインの鍵盤楽器教本の研究で博士(学術)を取得。DAADドイツ学術交流会奨学生(2005/06年)として、ライプツィヒ大学博士課程音楽学専攻に留学。専門は音楽学、音楽教育史。2011年より北海道教育大学釧路校准教授。2016年には外国人客員研究員としてライプツィヒ大学音楽学研究所にて研究に従事。共著書に、『『バイエル』原典探訪 知られざる自筆譜・初版譜の諸相』(音楽之友社、2016年)がある。日本音楽学会、日本音楽表現学会、日本音楽教育学会、音楽教育史学会、各会員。

「2021年 『バイエルの刊行台帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野亮祐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×