人間の記録 第190巻 土光敏夫: 私の履歴書

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  • 日本図書センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784284700658

感想・レビュー・書評

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  • ご本人もおっしゃる通り「意図と違う」であろう事も書かれています。

    しかし思う事はやはり新自由主義を推進するには、これほどまでに滅私奉公の精神がないと難しい。

    どこぞの私利私欲を肥やすだけが能のやつが推進するとおかしな事になる。

  • 石川島播磨重工や東芝の社長や経団連の会長等を歴任した経済人でありながら、自分の生活は非常に質素で、「メザシの土光さん」と言われた人。
    社長になったとき、お金を借りないといけないが、戦後の混乱期ということもあり、なかなか稟議がおりなかったとき、直接銀行の融資課に弁当持参で乗り込み、決済してもらえるまで待つと宣言した話や、同じようなことを中央省庁でもやったことなど当時だからできたような豪快なエピソードがあり、楽しく読んだ。
    またチャレンジ&レスポンスと言って、チャレンジしたら素早く返す事を信条としていたようで、当時あまり表立ってはできなかったトップセールスを積極的にしていた人らしい。非常に面白い話として、あまり大きくない商談だったが、相手の課長が忙しい人で商談が進まず困っているという社員の話を聞いて相手の課長の席の前で待っていたことがあったらしい。それには相手の課長も驚き、東芝さんの製品をもちろん使わせていただきますし今後も継続して購入させていただきます。ただし、社長自らが直接来ないこと」と釘を刺されたという話も書いてあった。
    また工学の技術者出身だったので、日本経済を支えるためには、技術を磨き、マラソンの先頭を走り無駄な競争を避ける必要があると言っている事は、先を見通す目が確かだと思い感心した。

    経営者は偉い人ではなく、辛い人だと思え。
    という事は、きっと41歳で取締になり色々な経験をしている中で自分自身が感じたことなんだろう。

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