あいつは戦争がえり (文芸社文庫)

著者 :
  • 文芸社
3.86
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286191690

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ハードボイルド風な題名に衝動買いし、初めて読む作家の作品。

    徴兵制・海外派兵してしまった日本で、トラウマに悩まされ、社会復帰できなくなった人達のノンストップアクション小説。どちらかと言うと、下層な人達なのか。

    B級映画やマンガで観るグロテスクなシーンもさることながら、「主人公達が地獄にはまって行く現在進行形」と、「社会復帰できなくなってしまったトラウマを負う戦場での過去」を描き、あっという間に読ませる。

    2017年現在で、相手の気持ちを考慮しない偏った正義感による執拗なネット叩きなどを見ていると、さしたる費用対効果がない妥協的な政治の産物により、主人公達の様な被害者が出て来ない事を祈らざるをえないグロテスクな近未来小説。

    軽く読めるのだか、所詮フィクションだろ?と言わせないリアルがあった。

  • めっちゃ面白かったし変にリアルなのでおすすめしたいぞ。もうなんかこわいほんと

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1968年東京生まれ。学習院大学文学部卒。98年『闇の楽園』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。作家活動と並行して『Jの利用法』ほか自主製作映画4本を監督。イラスト、写真、クレイアートにも才能を発揮する。

「2013年 『劣化刑事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸梶圭太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×