ビジネス小説 なぜ君は、科学的に考えられないんだ?

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784295408048

感想・レビュー・書評

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  • ・やらんとしていることは分かるものの、少しずつツボを捉えられてない残念さ。新入社員への推薦には厳しい。
    ・正規分布の件は流石に新人でも知ってるけど、感度分析の重要さは良かった。
    ・平均値と最頻値と中央値が一致すると正規分布と考えてもよい「原因を探る統計学」。ほんま?
    ・「ビジネス世界の思考法は、本来、理系の考え方と切ってもきれない関係にある。しかし、巧妙に理系の匂いを排除し、理系の能力や考え方が無くても立ち向かえるように錯覚させる」。その悲劇が社内に日本に蔓延している悲劇がある。

  • 当たり前のことが書いてあるようで、ここにあるような論理的に成立していない議論は往々にしてまかり通っている気がする。「どのような検証によって、どんな結果を得るために実験を行うのか。ここを明確にしてから計画を立てる」またメールチェックは始業後と昼食前と午後とタイミングを決めてしまう、というのは試してみようかなと思った。

  • 小説的なストーリー仕立てで、仕事効率化やイノベーション等のビジネス書的な内容が随所に散りばめられている感じの本です。

  • ◆起承転結の構成
    起 : はじめの状況説明
    承 : 問題提起、状況の変化
    転 : なぜ解決されなければならないのか、状況変化に対する対応
    結 : だからどうしたい?、まとめ

    ◆プレゼンのコツ
    ・指示代名詞は避ける(聴衆の理解を妨げる)
    ・嫌いな人のプレゼンだと思って見返す

    ◆エントロピー増大の法則
    物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない

    ◆科学的に考えるというのは、データでもって物事を理解、説明、予測して、相手を、世界を納得させることだ。老若男女、理系文系問わず、どのようなら人々にとっても共通で公平なものであるんだ。

  • ICレコーダーをオンにして携帯する
    すぐ怒る人間は脳の機能に問題がある。前頭前野が未発達だと感情の抑制が効かない。
    期限ギリギリまで貯めると情報量が多くなり探すのが難しくなる。無駄なメールは減らす。
    排泄はエントロピーを捨てること。仕事のエントロピーを定期的に減らす。

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著者プロフィール

1979年大阪生まれ、北陸在住。大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。現在、国立大学で研究教育職に従事。専門は生物学、遺伝子工学。2009年『鳩とクラウジウスの原理』で第1回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、デビュー。他の著書に『昼寝の神様』『恋のエニグマ3号』『彼女を愛した遺伝子』『生物学者山田博士の聖域』がある。

「2016年 『鳩とクラウジウスの原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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