同窓会に行けない症候群

著者 :
  • 日経BP
3.07
  • (3)
  • (13)
  • (31)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 222
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296103294

作品紹介・あらすじ

2017年『宝くじで1億円当たった人の末路』がシリーズ18万部のベストセラーになった著者の2年ぶりの最新作!
テーマは「同窓会」です。

同窓会という言葉を聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?
「勉強が得意だった学級委員長」「腕っぷしの強い番長格」
「運動神経にたけた人気者」「お調子者のムードメーカー」
「アイドルだったあの子」「地味でおとなしい普通の子」……。

懐かしいたくさんの同窓生の顔とともに、
「体育祭」「文化祭」「修学旅行」「恋愛」などの
甘酸っぱい思い出が浮かび上がってくるのではないでしょうか。

あいつ、今どうしてるんだろう?
昭和の時代までは、多くの人がこぞって参加していた同窓会ですが、
平成の30年間で、驚くほど、様変わりしています。

「大勢が集まる同窓会にはもう参加したくない」
そう考える人がミドル層を中心に大幅に増えているのです。

当時のクラス(学校)内の序列が同窓会に
参加しにくくしているといった「スクールカースト犯人説」。
「出世・給料など自慢競争が嫌」。「会いたくない友達が参加するから」といった
理由がまことしやかに語られていますが、それは昭和の時代も同じで、表層的なものにすぎません。

なぜ今になって同窓会に行かない人が増えているのか──。
本書はこの"謎"に深く切り込み、平成30年間の企業文化や
社会構造の変化を分析することで、裏側にある理由に迫ります。

「出世できなかった」「起業に失敗した」「好きを仕事にできなかった」……。
本書では同窓会に行けないそれぞれの事情を、豊富なデータを使って、多角的に考察します。

「小学生時代にモテた人」「一念発起して起業した人」「大企業を辞めて『出家』した人」など様々な人の人生の末路にも迫ります。

「ベストな人生とは何か」「幸せな生き方とは何か」
自分やクラスメートの人生を考えながら、この本を読めば、生きるための何がしかのヒントがきっと見つかるはずです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 正式の同窓会から気の合う仲間だけのプチ同窓会へ、うまくやっている感の持ちにくい社会。つながりは必要だが同窓会じゃなくても。つながりの保持はとてもとても難しい。

  • キャッチーなタイトル。
    昔と比べ、自信が持ちづらい社会であるという話。
    深いわけではないが、時代考察としてなかなかおもしろい。
    まあそういうのもあるかもしれないなと、ライトに読める本。

  • タイトルこそ「同窓会に行けない症候群」となっていますが、実は現代社会における労働事情と密接に関連した内容でした。着眼点が素晴らしかったのと、課題解決のための実践的な結論も示されており地に足の着いた内容であると感じまして星5つを付けました。
    自分に自信が持てないことから同窓会から足が遠のく、さらにその原因はというと会社で出世できない、起業に失敗、好きを仕事にできない、仕事以外のなにかがみつからない、といった点であると説いています。なかでも「会社で出世できない」については高度経済成長期とバブル崩壊後の社会情勢に照らして仕事で求められるスキルが変化してきている点に着目しており、この点、おそらく多くの読者に当てはまる事柄ではないかと感じます。
    後半では同窓会に「行く」ための職業選びや心構えについても言及していますが、「行けない」人の末路はというと、これまた最近起きた刺傷事件との関連性を指摘、社会的孤立につながると結んでいて、同窓会という誰にとっても身近な事柄から現代社会につなげて論を展開している点、秀逸な内容だと感じます。
    ラストでは孤立をふせぐための手立てにも言及していますが、ここもあれこれ並べ立てるのではなく、とにかく好きなことをやってみる、という一点主義で書かれているのも好感が持てました。あれこもこれも言われてもできませんし、逆に一点だけならやってみようって気になりますからね。

  • 論理飛躍や誇張表現が多かった気はするが
    読みものとしておもしろかった

  • タイトルで面白そうだなと思って読みました。

    色々と理由は書かれていますが、簡単に言えば今の自分に満足していないからなんでしょう。
    ではなぜ満足出来ていないかと言えば他人と「くらべている」から。

    この本のテーマは面白いのですが、思った以上に話が広がり過ぎてちょっとまとまりがないかなという印象。

    でも現代社会を問題を探る見つめ方としてこの切り口はなかなか面白いなと思いました。

  • 同窓会、私も行きたくないなー行けないなーって思う日が来るのかな。

    気楽に生きたい。あとあんまり理想とか成功のテンプレ的なものに縛られないようにしようと思った。

  • デンマークでは、午後4時に退社して子供を迎えに行き、家族で夕食を摂るのがあたりまえ。世界幸福度ランキング上位の常連。仕事以外に居場所を持つことができる。
    時短を妨げる社員は解雇。小売店は夕方には閉まる。休日営業は少なく、過剰なサービスを求めない。

    日本は、国民性として、おもてなし=無償のサービス、を求めるため、ワークライフバランスの実践に向いていない。

    一億円でアーリーリタイアするためのポートフォリオ。3000万円で、VIXETNを売る。
    一度アーリーリタイアした元会社員は、二度と働こうと思わなくなる。
    投資商品のインカムゲインで食べていく戦略は、一度でも元本が毀損すると回復不能になること。

    これからの職業=ホワイトハッカー、データサイエンティスト、サイボーグ技術者、人口肉デザイナー

    同窓会に行かないとおかしい、は同調圧力。

    仕事選びの鉄則=好きになれそうなこと、を3年やる。向いてそうだ、と思ったら10年やる。そうすればプロになれる。

  • タイトルから想像した内容と違っていた

  • 同窓会参加者が減ったは自信がない人が増えたから。
    自信を持てない理由をパターンに分けそれぞれに言及。

    この流れはこじつけに感じあまり好きではないが、
    原因分析の中で触れる社会構造に対する考察自体は、
    なるほどと思える部分も多々あり面白かった。

    既視感を感じる内容もあったが、
    「宝くじで1億円当たった人の末路」
    と同じ著者だったのか。
    同じネタを使いまわすのはちょっと、と思う部分はあるが、
    「一億円」より本書の方がずっと面白かった。

    あと、フランク三浦の社長インタビューは最高。
    商標登録に含まれる漢字は「三浦」ですらなかったのか!

  • タイトルで、勝手に女子というかおばさん)の話かと思っていました。

    読み進めてみると、
    社会問題のいくつかを「同窓会に行ける・行けない」という切り口で紹介している構成でした。

    労働環境のリアル話?
    人生の裏側の出来事をクローズアップしています。

    本文よりも、章の合間の”自由研究”の方がずっと面白いと思ってしまいました。
    専門家へのインタビューも面白かったです。

    同窓会うんぬんよりも、満足度の高い人生を追求するための指南本といった方が良さそうです。

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和40年8月5日、東京都葛飾区に生まれる。葛飾区立鎌倉小学校、葛飾区立奥戸中学校卒業、東京学館高校に入るもバイク事故で中退。地元の先輩に連れられて、地元の右翼団体に出入りするようになる。野村秋介先生と鈴木邦男氏との対談『反共右翼からの脱却―われわれは現体制の手先ではない』を読んで感銘を受け、一水会勉強会に参加するようになり、新右翼運動に加わる。平成 7年に維新政党・新風に入党。平成19年、第21回参議院議員通常選挙に東京都選挙区から出馬し 落選。新風では広報委員長、事務局長、幹事長を経て平成22年に党代表に選出される。平成24年6月、韓国ソウルの日本大使館前にある慰安婦像に「竹島の碑」を縛りつけ、韓国から入国禁止措置を受け、韓国検察から起訴され指名手配を受ける。第23回参議院議員通常選挙、第24回参議院議員通常選挙に東京都選挙区から出馬し落選。平成29年11月、葛飾区議会議員選挙に当選。12月、東京都本部を日本国民党に改称し代表となる。

「2022年 『指名手配議員』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木信行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×