相克のイデア マツダよ、これからどこへ行く

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296105311

作品紹介・あらすじ

自動車メーカー、マツダの革新をデザインで引っ張ってきた人物、前田育男に問う。

伝統と革新、不易と流行、マスとニッチ、合理と無駄、光と影…。その相克の果てに見る夢とは。そして、その光景を胸に彼はマツダをどこに連れて行こうというのか。

「RX-8」や3代目「デミオ」といった名車のデザインを手がけ、2009年にデザイン部門のトップに立つや、デザインプロセスを大胆に変革、「魂動」コンセプトの下、生命感あふれるデザインの車を生み出してきた前田。現在は常務執行役員デザイン・ブランドスタイル担当を務め、マツダを「豊かな」ブランドにするべく疾走を続けている。その前田は言う。ここまでは来た。ただ道は遙かに遠く、葛藤はこれからも続くと。

本書は、その答えを探る談論の記録である。

感想・レビュー・書評

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  • 個人として「やりやいこと」 と企業として「やるべきこと」の狭間で悩むのは、特にアーティスト系の思考をもった人に多いと思います。
    マツダが近年、この「やりたいこと」と「やるべきこと」を調和して企業のエネルギーに変換している点は世界が評価している点ですよね。
    ここが最近のトヨタにも深い影響を与え、トヨタとマツダの連携と発展が生まれてくるのだと思います。
    本書の中でも語られているとおり「マツダよ、これからどこへ行く」は深い興味や関心があります。
    結果として企業の課題(車が売れること)が達成されることを願ってやみません。

  • 2021年、16冊目です。

  • 車の買い替えを検討していて、マツダが今のところ第一候補なので。著者の前田さんの本は以前も読んでいて、マツダのデザインの考え方は知っていたが、実際に試乗してみて、車を調べてみて、本書を読むと理解が進む。この10年、車種ごとのネーミングをやめ、数字で統一し、デザインも魂動デザインという日本を意識したものにし、車種ではなくマツダというブランドを主張し、グローバルで人気が高い。そのデザイン思想、ブランドの考え方がよくわかる。マツダファンばかりではなく、ブランドを考えている人にも良書。 #MAZDA #Brand

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著者プロフィール

マツダ 常務執行役員 デザイン・ブランドスタイル担当1959年生まれ。修道中学・高等学校、京都工芸繊維大学卒業。1982年にマツダに入社。横浜デザインスタジオ、北米デザインスタジオで先行デザイン開発、FORDデトロイトスタジオ駐在を経て、本社デザインスタジオで量産デザイン開発に従事。2009年にデザイン本部長に就任。デザインコンセプト「魂動」を軸に、商品開発、ショースタンドや販売店舗のデザインなど総合的に推進するプロジェクトをけん引した。2016年より現職。

「2020年 『相克のイデア マツダよ、これからどこへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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