- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296107568
作品紹介・あらすじ
建設産業がコロナ後の世界で存在感を示すうえでDXは待ったなしだ
前作「建設テック革命」に続き、眠れる巨大産業の挑戦を描く
■主な内容
はじめに コロナ・ショックが迫る建設DX
2024年に迫る残業時間の上限規制、職人の大量離職などの課題を解決し、建設産業がさらなる飛躍を目指すには、DX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性の向上や新規事業の創出が欠かせない。建設産業のデジタルシフトは、コロナ禍で加速しそうだ。
第1章 ゼネコン研究開発2.0
デジタルへの投資、スタートアップとの協業――。本業である建設事業の強化と、経営の新たな柱となる新規事業の創出を2大テーマに、ゼネコンの研究開発が活発化している。主要企業のオープンイノベーション戦略を徹底分析した。
第2章 リモートコンストラクション
アナログな建設現場を、デジタルで工場に変えよ――。施工管理はリモートで、作業はロボットで自動化する。そんなリモートコンストラクションの時代が見えてきた。
第3章 BIMこそが建設DXの基盤である
建設DXの基盤となるのが、3次元モデルに建物の属性情報をひも付けたBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)だ。建築・土木分野の最新動向を追った。
第4章 創造性を解き放つ建設3Dプリンター
デジタルな手法で設計した建物や橋を、そのまま現実空間につくり出すことができる建設3Dプリンター。建設業の生産性向上を妨げてきた「単品受注生産」の制約を取り払い、創造性を解き放つことができるか。海外の動向を中心に解説する。
第5章 モジュール化の世紀、舞台は現場から工場へ
建設産業の価値の源泉は「現場」から「工場」へ移る――。デジタルと相性の良いモジュール化・標準化の波が、建設市場に押し寄せつつある。建築や土木は「工業製品」にどこまで近づくのか。
第6章 「建設×AI」で単純作業を爆速化
一時のブームが落ち着き始めたAI。建設産業の先進的な企業は、設計や施工、維持管理など、様々な場面で活用を始めつつある。単純作業を爆速化する建設AIの実力に迫る。
第7章 建設テック系スタートアップ戦記
建設産業の「プラットフォーム」を巡る覇権争いが始まった。近年急増中の建設系スタートアップは、施工管理SaaSやマッチングアプリを展開しながら、プラットフォーマーの座を狙っている。
第8章 全てはスマートシティーにつながる
データドリブンな街づくり手法として注目されるスマートシティー。米グーグルや中国のアリババ集団、トヨタ自動車などの巨大企業が力を入れる領域だ。街づくりの専門家を自負してきた建設産業は、存在感を示せるか。
感想・レビュー・書評
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建築系のDXについて、少しインプットが必要だったので、
読んでみました。
自分の中では、建築系というより、
住宅系で情報を集めていたのですが、
それなりのインプットにはなりました。
住宅だけに限らず、土木とか建築とか管理とか
幅広い業界でのデジタル化について説明してくれています。
言われてみるまであまり意識しなかったけど、
この業界は結構、3Kだったり、
ブラックに働かされる(働かざるを得ない)業界だったりするので、
デジタルを導入することで、生産性が上がることは
基本的にはいいことだと思います。
(不必要な人材も出てくるかもしれませんが。)
逆に言うと、日頃「自分の職場は3Kだ!」と愚痴を言いがちな人は、
こういった本を読んでこれからの変化を
事前に知っておくことは大事なことだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大変参考になりました。訳あって手短に建設関係のDXの現状を把握する必要がありまして、助かりました。
建築DX初心者でも内容は十分に理解できます。何がアツくて、実際何が起きてきたのかわかります。そしてスマートシティーがもう沢山作られていたなんて、全く知らなかった。これからは注視していかねば。 -
ちっとも読み進まないうちに情報が古くなってしまいました…。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03670981 -
建築産業は自動車に次ぎ大きな市場
でも汎用化が難しいことがDXが進まなかった理由の一つ
AIや5Gの技術開発が進むことで参入企業が増えてきて、技術開発が進んでいる
今後益々DXが進んでいくには、ノウハウを持つ人が、有力パートナーと組み、個人情報管理や各法令改定をしていく必要があると読み取った
当たり前な気もするけど、当事者として進めていくと考えると、一筋縄ではいかなさそう。
より世界に目を向けて理想を求めていくことが重要そう
就活生には各企業の具体的な取り組みや意向がわかるので、参考になりそうと思った笑 -
「建築AIの導入に立ちはだかる課題」は、要諦。
安易に外注せず、まずは自分でやってみる。
なんでもかんでもAI化や自動化を狙わない。
日本は建機シェアが高いので、DXで世界をリードしてほしい。 -
新しい職での課題図書
・ビフォー
建設業界について、現状、今後取り組むポイント整理が出来ていなかったので再認識できてよかった。
・気付き
きつい、汚い、危険のイメージを払拭、
今後DX化を図らないと人口問題、ベテランの引退などのその他世界的な課題につられて建設業界が危機を迎える。
その一方で、スタートアップ、これまでは建設に携わらなかった会社も一貫してデータ管理、スマートシティ、AI、IoTといった分野で支援できる範囲がどんどん出てくる.
・Todo
建設のリアルの声をもっと収集する。
オープンワーク含めて。
その他:
BIM、CIMと建設が直近で取り組んでる事例をなるべく具体例で書いてあって、面白かったです。
※これから生の声も聞きたいですし、スマートシティ構想、ゼネコンの次の目指す姿とかは特に着目していきたいです。
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建設産業の最近のICT関連の動向を調べるために購入。
海外企業やスタートアップ企業も含めた多くの企業の取り組みが紹介されていて充実した内容でした。
表面的な技術紹介や事例紹介だけでなく、専門的な深い話もあり、まだできていない課題もしっかり書かれており、誠実に取材された印象が強く好感が持てる一冊でした。