「良い投資」とβアクティビズム MPT現代ポートフォリオ理論を超えて
- 日経BP 日本経済新聞出版 (2022年10月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296115402
作品紹介・あらすじ
すべての投資家の「合理的な判断」が、「良き社会」を求めるファンドを肥やす--。
押さえておきたい最新知識!
証券投資の未来を先取りする斬新な理論が読みやすい邦訳で登場。
ESG関連に資金が集まる根拠を証券投資のMPT理論を用いて解説した、金融専門家による論考の翻訳。金融のプロから企業のESG、CSR担当者までが押さえておきたい最新知識。漠然と流布されている潮流の背景にある“カラクリ”を理解できる内容となる。
感想・レビュー・書評
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MPTのもとでは所与であり分散不可能であるとされるシステマティックリスクおよびβは、現実的には介入可能であるとし、その理屈と実際を詳述してくれる。
MPTやCAPMは行為遂行的である。それらは有効だから用いられるのではなく用いられるから有効なのだという諫言から、今後の実務は逃れられないように思う。
難解だという原著を邦訳してくれた努力には感服するほかないが、日本語を読んでいながら英語を読んでいるような気分になってしまい、読破には時間がかかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原題は「Moving Beyond Modern Portfolio Theory」で、現代ポートフォリオ理論におけるαやβを既に理解出来ていることが前提とされている。なのでβアクティビズムというカッコいいタイトルに惹かれて買ってみたのは完全に失敗(笑)投資についての知識がある人にはおすすめだが、私のような初心者には(やめた方がいいよ・・・)と時を遡って言ってあげたい。
日本語訳が堅苦しいのか、原著がそうなのか分からないが、論文っぽさを感じる文体なのも難解さに拍車をかけているようだった。もう少し投資について学んだ後に、再読したいと思う。