諦めないオーナー プロ野球改革挑戦記

著者 :
制作 : 白壁 達久 
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296204014

作品紹介・あらすじ

「オーナー視点から見た現代プロ野球史」が誕生!オリックス・バファローズ前オーナーの宮内義彦氏が34年間のオーナー生活で感じた喜び、悔恨、そして夢……。強いけど赤字? 黒字だけど弱小? どっちもダメだ!"野球万歳!"オリックス球団のオーナーを34年間にわたって務めたオリックス シニア・チェアマンの宮内義彦氏。野球という競技を愛し、自らも草野球チームでプレーしてきた宮内氏がオーナーとして球団や球界の改革に挑み続けた間、日本のプロ野球史に残る様々な出来事があった。阪神・淡路大震災による被災やイチロー選手の活躍と渡米、近鉄バファローズとの球団合併に端を発した球界再編、そして長期低迷からのパ・リーグ3連覇につながる復活劇……。オーナーである宮内氏は、絶対に諦めなかった。球団の成績も経営も。「諦めないオーナー」としての全軌跡と、勇退した今だから言えるプロ野球の発展に向けた私案の数々。プロ野球の「オーナーの視点」が見えてくる1冊です!

感想・レビュー・書評

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  • プロ野球の未来を憂い、30年以上にわたって改革に挑み続けたオーナー、オリックスの宮内義彦さん。
    ①、広告宣伝としての役割を発揮してオリックスの知名度を上げる。②球団経営としての採算性、赤字からの脱却黒字化しての自立。③フロント(球団幹部」そのものの強化。④プロ野球全体への成長。

    オリックスのブレーブスの買収劇にはじまり、阪神・淡路大震災後の「がんばろうKOBE」での優勝、近鉄との球団合併、そして最下位から優勝、日本一へと。時代時代で方針を修正しながら、近年は連続リーグ優勝をなしとげる底力のある球団へと変身。

    宮内オーナーの凄いところは、過去にはかかわらず常に未来を見ての戦略、次への目標を掲げれるところである。それにはご自分のやってきたことを否定しなければならない。一般的にはどうしても我が身可愛さに過去に固執する老人病的な発想になりがちだが、常にナチュラル、プロ野球はどうあるべきか最後には球界全体での改革と常に挑戦なさってる。

    まだ、夢はつづいているようです。

  • オリックスバファローズのオーナーを長く務めていた宮内さんが、自身の球団運営を振り返る一冊。
    ブレーブス買収の経緯から、最近のオリックス3連覇まで、時代を追って当時の考えや出来事について記述されている。
    買収当初は広告宣伝の代わりに考えていた球団保有が、徐々に考え方を変えていった経緯を正直に書いているという印象。以前の自分を明確に間違えていた、と言っており、この年齢の社会的に成功した経営者がそのように言えるのは素直に凄いと思った。
    もう少しいろいろと踏み込んで書いて欲しかった気はするけれど、とても興味深く読むことができた。

  • 球団買収や合併の内側が語られていて興味深い内容ではあった

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著者プロフィール

1935年神戸市生まれ。
64年オリエント・リース(現オリックス)入社。70年取締役、80年代表取締役社長・グループCEO、2000年代表取締役会長・グループCEOを経て、14年シニア・チェアマン就任、現在に至る。
これまで総合規制改革会議議長など数々の要職を歴任。現在、日本取締役協会会長、新日本フィルハーモニー交響楽団理事長などを務める。

「2022年 『体験的ガバナンス論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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