ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド (かんたんIT基礎講座)
- 技術評論社 (2019年6月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297106614
作品紹介・あらすじ
Amazon Web Services(AWS)がはじめてでもわかる! AWSの入門書です。多数あるAWSのサービス(機能)の中から特に重要なものを厳選して解説。簡単なWebシステムの構築を通して基礎からしっかり身につきます。
感想・レビュー・書評
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ひとつの操作ごとに画面キャプチャが載っていて初学者にとっては非常にわかりやすい。
また、Webサーバとブログサーバの作成を通じてAWSの主要なサービスは一通り学習できる。
手を動かして目に見えるものを作りながら学習を進められるのでとても楽しい。
5章(ドメインの取得)と6章(SSL通信)は課金が発生するので実際にはやらなかった。
全体を通じて、やや値段に対して内容が乏しい気もする。
AWSのような発展が早いサービスは仕様やUI等がすぐ変わったりするので、一部ネットで調べながら学習を進めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一章でAWSとは何か、クラウドとは何か、二章以降で、AWSをはじめよう、ということで実際に構築をしていく構成になっています。
本書のコンセプトとして、AWSが複雑化するなかで、AWSを熟知した人と乗り遅れた人で二極化しており、乗り遅れた人でも分かるような作りになっています。
私もAWSサミット2019に何も知識がないまま参加して、ついていけない状態でした。ただAWSの勢い、熱気を感じることが出来ました。
一章だけ読みましたが、初心者向けにわかりやすく、基礎の基礎を理解することができます。
実際にAWSを利用することがあれば二章以降も読みたいです。
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パブリッククラウドは大容量のバイナリデータを格納できるObject Storageサービスを提供していることが多い。大容量データを格納でき、耐久性が高い。Object Storageは以下のメリットがある。
サイズがほぼ無制限で利用したいだけ利用できる。ニーズに合わせてスケール可能である。
クラウドサービス側で冗長化を考慮しており、可用性が高い。
圧倒的な低価格。
但し、ディレクトリ階層構造が存在しない、オブジェクトへの追記ができないなどの制約があり、それが価格とトレードオフになっている。
AWSにはAmazon Simple Storage Service; S3、AzureにはBlob Storageがある。S3はS3は 99.999999999% (9 x 11) の耐久性を実現する。イレブン・ナインと言えば川原泉『ブレーメンII』のキラ・ナルセに匹敵する。
S3に保存したデータは同一リージョン内の3か所のAZに自動的に複製される。保存できるデータの総量の制限はない。ファイルサイズには1ファイル最大5TBの上限がある。S3は2006年3月14日にリリースしたAWS最初のクラウドサービス。
S3を利用する場合、最初にバケットを作成する。バケットはS3に格納されるオブジェクトのコンテナである。バケット名はグローバルに一意であり、名前空間は全てのAWSアカウントによって共有される。
S3のオブジェクトはイミュータブルimmutableである。イミュータブルは、作成後にその状態を変えることのできないこと。僅かでも変更を加える場合は置き換える必要がある。オブジェクトには、データ、キー、およびメタデータが含まれる。
パフォーマンス向上策は、ファイル名のプレフィックス(接頭語)にランダムな16進数で表された文字列を設定すること。S3ではプレフィックスが同じファイルが大量に存在すると特定のパーティションにキーが集中する。このため、プレフィックスをランダムにすると、インデックス格納先が分散されて、パフォーマンスが向上する。
S3は静的Webサイトホスティング機能を持つ。HTTP経由でどこからもアクセス可能。パブリックアクセスというアクセス制御機能があり、不特定多数にファイルを公開できる。標準的なファイルシステムへのアクセスはできない。