フィンテックエンジニア養成読本 (Software Design plusシリーズ)

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297108663

作品紹介・あらすじ

テクノロジーによる産業構造の再定義は業界を問わず起きており、今まさにフィンテックによって産業構造の転換が起きているのが金融業界です。フィンテックはさまざまな技術が関連する上に、急激な変化を迎えているため、全体像を把握することが困難です。本書ではこれからフィンテック関連の仕事に携わりたいと考える方や現役の金融業界のビジネスパーソンに向けて、最新の事例をもとにフィンテック関連技術とサービス事例を解説することで、フィンテックの全体像をつかむことを目指します。AI、オープンAPI、ブロックチェーン、クラウド、チャットボット、セキュリティ、KYC、UX/モバイルなどのフィンテックに関連するキーワードとともに、今後のフィンテック業界を占うキーパーソンへのインタビューを収録し、盛りだくさんの内容でお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • 技術的な面には深く触れず、非エンジニアにも分かりやすい書きぶりで、フィンテックに関する知識全般(クラウド、チャットボット、銀行API、e-KYC、AI、ブロックチェーン、RegTec)を俯瞰することが出来た。
    既存金融業界の視点や、導入済みテクノロジーについて書かれている章も多く、実感を持てた。
    基本的にはオープン化によりフィンテックベンチャーとの協業が推奨されていて、金融機関自身の変革については触れられなかった。
    P78 図1.11「企業がAIを活用して競争力をつけるための段階」は納得感があり、レベル2→4への引き上げが高難易度と感じた。

    【メモ】
    ○フィンテック台頭に対して、既存金融機関はどうすべきか?
    ○どのようにフィンテックをビジネスに取り込むか?
    ・フィンテックスタートアップの取り込みや提携によるリバンドル、オープンイノベーション、オープンAPI
    ・信託業ー情報銀行ーブロックチェーン
     個人情報を扱うにあたり、サイバーセキュリティ対策が必要
    ・金融庁:FinTech実証実験ハブ、FinTechサポートデスク
    ・経済産業省:新技術実証制度(サンドボックス)、グレーゾーン解消制度、新事業特例制度
    ・RegTechを味方につけることによる金融デジタル改革
     2018年 犯収法改正 e-KYCの活用
    ・チャットボット:LINE Messaging API < Azure Bot Service < OnA Maker Q&Aサイトや辞書データをもとにデータベース構築
    ・ブロックチェーン活用(貿易金融 Corda)

    ○フィンテックに関して学んでおくべきことは?
    ・フィンテックエンジニアとして学ぶべき知識
    「金融の進化」「新技術」「オープン化」「規制」
    ・データサイエンティストに必要なスキル
    ビジネス力、データサイエンス、データエンジニアリング、システムエンジニアリング
    ・クラウド認定資格
    ・FLOCブロックチェーン大学校

  • いろいろと勉強になった。

  • 自分が執筆・監修した本です。
    どの章も素晴らしい内容で、いつまでも読み続けれれます。

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著者プロフィール

株式会社三菱UFJトラスト投資工学研究所 金融ITテクノロジストIT企業でシステムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、金融機関の研究所にて最新技術の調査や研究業務の支援を行う。ITコミュニティ(PythonやAI、クラウド、ブロックチェーンなど)の運営や、技術書の執筆なども行っている。本書の第1部第1章の執筆と全体の監修を担当。

「2019年 『フィンテックエンジニア養成読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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