ユーザーの「心の声」を聴く技術 ~ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
- 技術評論社 (2021年4月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784297119959
作品紹介・あらすじ
【「こうしてほしい」を鵜呑みにするから失敗する】
ユーザーが今、どんな商品やサービスを望んでいるのか。
その答えは、ユーザーの発言からは出てきません。
なぜならその答えは、ユーザーが意識していなかったり、言葉にできなかったりする「心の声」に真摯に耳を傾けた末に、自分でつかみ取るものだからです。
ユーザー調査は、そうやってユーザーから「ヒント」をもらうための手法のひとつです。
しかし、いざ調査しようとしても、さまざまな問題が立ち起こります。
・手法を選ぶところでもめてしまう
・「なんかちがう……」って感じの人が来ちゃった
・ユーザーがぜんぜんしゃべってくれない
といった現場でのすったもんだ。それに加えて、人間の認知の歪みも邪魔をしてきます。
本書は認知科学に基づき、ユーザー調査に潜むさまざまな落とし穴とその対策から、質の高い調査を実現する方法を解き明かします。
「ユーザー調査をはじめたい」「現場で困っている」「質を高めたい」、すべての方へ。
200件を超えるプロジェクト、のべ1,400ユーザーとの対話でわかった!
【ユーザー調査、「超」実践の書】
【目次】
第1章 計画を練る ~目的設定と手法選びの落とし穴
第2章 ユーザーを集める ~リクルーティングの落とし穴
第3章 本番に備える ~おざなりな準備の先にある落とし穴
第4章 ユーザーと向き合う ~いざ本番! セッション中の落とし穴
第5章 データを読み込む ~すべてを台無しにする分析と解釈の落とし穴
感想・レビュー・書評
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ユーザーインタビュー実施時の失敗あるあるとそれに対する対策がまとめられている一冊。
業務内でインタビューをよくやるので拝読したが、ここまでなまなましく失敗と対策を共有してくださって頭が下がる。実践的ですぐに日々のインタビューに取り入れられそうにまとめられているのが助かります。
(そしてちょいちょい挟まれる著者の本音に共感。笑)
インタビュー実施前にこれを改めて流し読みしてから挑めば、失敗確率が下がるのでは、という期待を込めて本棚の一軍エリアに置きます。ビギナーの同僚にも薦めようと思いました。 -
おそらく著者は定性分析と定量分析の両方までは理解出来ていない。アンケート集計のプロならば後者をある程度は心得て然るべきだと思う。一切の定量表現の重要性が語られていないのはさすがに不自然に感じた。これまで避けてきているような節が見られた。定量的な分析手法は著書名からなくとも仕方がないが、提示されている定性分析法が有効である根拠が客観的に示されておらず、著者1名の経験談と、有名な自己啓発本に書かれていることをまとめて本にされた印象。ある程度数字を読む仕事をやっている方には不向きと感じた。
例えばセクションごとにアンケート回答者は5名前後必要と書かれていたが何を根拠に言われているかわからない、など、、、。 -
業務でインタビューをするために購入。ユーザーインタビューの基本的な構造が理解できた。また経験からの「注意する落とし穴」のようなものがあって興味を惹かれた。
学びとしては良いインタビューのためには目的をしっかり立てる(他者と共有できる言語化レベルまで必要)ということ。これは他のどのようなことにも共通して言えることだと感じた。
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仕事柄、定性情報の分析をすることがあるので読んでみたがインタビュー請負企業ならでは事例やhowtoの話が多く、期待する内容ではなかったです。
行動経済学や人間認知、インサイトに関する本を読んで入れば特段読む必要がない本でした。 -
インタビューのガイドとして定番になりそう一冊。この本が出るまでは10年近く前の本をおすすめしなければならなかったのだけど、実は同著書だったりします。
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インタビューの第一人者が書いた新刊.人間中心設計の分野でインタビューをする人は必読.著者らによる解説動画も公開されている.