ユーザーの「心の声」を聴く技術 ~ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策

著者 :
  • 技術評論社
3.18
  • (2)
  • (4)
  • (7)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 126
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297119959

作品紹介・あらすじ

【「こうしてほしい」を鵜呑みにするから失敗する】

ユーザーが今、どんな商品やサービスを望んでいるのか。
その答えは、ユーザーの発言からは出てきません。

なぜならその答えは、ユーザーが意識していなかったり、言葉にできなかったりする「心の声」に真摯に耳を傾けた末に、自分でつかみ取るものだからです。

ユーザー調査は、そうやってユーザーから「ヒント」をもらうための手法のひとつです。
しかし、いざ調査しようとしても、さまざまな問題が立ち起こります。

・手法を選ぶところでもめてしまう
・「なんかちがう……」って感じの人が来ちゃった
・ユーザーがぜんぜんしゃべってくれない
といった現場でのすったもんだ。それに加えて、人間の認知の歪みも邪魔をしてきます。

本書は認知科学に基づき、ユーザー調査に潜むさまざまな落とし穴とその対策から、質の高い調査を実現する方法を解き明かします。

「ユーザー調査をはじめたい」「現場で困っている」「質を高めたい」、すべての方へ。
200件を超えるプロジェクト、のべ1,400ユーザーとの対話でわかった!
【ユーザー調査、「超」実践の書】

【目次】
第1章 計画を練る ~目的設定と手法選びの落とし穴
第2章 ユーザーを集める ~リクルーティングの落とし穴
第3章 本番に備える ~おざなりな準備の先にある落とし穴
第4章 ユーザーと向き合う ~いざ本番! セッション中の落とし穴
第5章 データを読み込む ~すべてを台無しにする分析と解釈の落とし穴

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ユーザーインタビュー実施時の失敗あるあるとそれに対する対策がまとめられている一冊。

    業務内でインタビューをよくやるので拝読したが、ここまでなまなましく失敗と対策を共有してくださって頭が下がる。実践的ですぐに日々のインタビューに取り入れられそうにまとめられているのが助かります。
    (そしてちょいちょい挟まれる著者の本音に共感。笑)
    インタビュー実施前にこれを改めて流し読みしてから挑めば、失敗確率が下がるのでは、という期待を込めて本棚の一軍エリアに置きます。ビギナーの同僚にも薦めようと思いました。

  • おそらく著者は定性分析と定量分析の両方までは理解出来ていない。アンケート集計のプロならば後者をある程度は心得て然るべきだと思う。一切の定量表現の重要性が語られていないのはさすがに不自然に感じた。これまで避けてきているような節が見られた。定量的な分析手法は著書名からなくとも仕方がないが、提示されている定性分析法が有効である根拠が客観的に示されておらず、著者1名の経験談と、有名な自己啓発本に書かれていることをまとめて本にされた印象。ある程度数字を読む仕事をやっている方には不向きと感じた。
    例えばセクションごとにアンケート回答者は5名前後必要と書かれていたが何を根拠に言われているかわからない、など、、、。

  • 業務でインタビューをするために購入。ユーザーインタビューの基本的な構造が理解できた。また経験からの「注意する落とし穴」のようなものがあって興味を惹かれた。
    学びとしては良いインタビューのためには目的をしっかり立てる(他者と共有できる言語化レベルまで必要)ということ。これは他のどのようなことにも共通して言えることだと感じた。

  • 仕事柄、定性情報の分析をすることがあるので読んでみたがインタビュー請負企業ならでは事例やhowtoの話が多く、期待する内容ではなかったです。

    行動経済学や人間認知、インサイトに関する本を読んで入れば特段読む必要がない本でした。

  • インタビューのガイドとして定番になりそう一冊。この本が出るまでは10年近く前の本をおすすめしなければならなかったのだけど、実は同著書だったりします。

  • インタビューの第一人者が書いた新刊.人間中心設計の分野でインタビューをする人は必読.著者らによる解説動画も公開されている.

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

●奥泉 直子[訳]
フリーランスのユーザーリサーチャー
小樽商科大学卒。中京大学情報科学研究科認知科学専攻、修士課程通信教育課程修了。
業界や国内外を問わず、さまざまな商品やサービスの開発や改善を目指すものづくりのプロジェクトに数多く従事。また、人間の認知特性を踏まえて調査に臨むことの意義とそのためのノウハウを伝える講義やセミナーの講師を務め、後輩の育成と指導にも積極的に関わる。
訳書に『Webサイト設計のためのデザイン&プランニング』(2012, マイナビ出版)、『ローリーとふしぎな国の物語』(2017, マイナビ出版)、共著書に『HCDライブラリー第7巻 人間中心設計における評価』(2019, 近代科学社)、『ユーザーインタビューのやさしい教科書』(2021, マイナビ出版)、著書に『ユーザーの「心の声」を聴く技術』(2021, 技術評論社)などがある。

「2023年 『ウェブ・インクルーシブデザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

奥泉直子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×