[ネットワーク超入門]手を動かしながら学ぶIPネットワーク

著者 :
  • 技術評論社
4.00
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297126872

作品紹介・あらすじ

ネットワークのしくみや技術を理解するには、技術用語を暗記するだけではなかなか身につかないものです。また、実際の社内ネットワークやインターネットは、1つのネットワークにすべての機器がつながっているわけではなく、複数のネットワーク同士が相互に接続されています。そこで、本書では仮想環境でネットワークを段階的に構築しながら学べるように構成し、技術解説に合わせた多くの演習課題を用意しました。たとえばレイヤ2スイッチで作成した複数のLANをルータやレイヤ3スイッチで接続したりします。自分の手でルーティングをさせることで、ルータやレイヤ3スイッチなどのしくみが段違いに理解できるはずです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Ciscoだけど基本はこれでいいか

  • 請求記号 547.48/J 52

  • ・レビュー
    初心者にとって、痒い所に手が届く内容。個人的には、ネットワーク・通信の分野で、資格で勉強した学習内容と現実が上手く噛み合わないことによる数々の疑問が解消されたのが良かった。実際の設定方法という実践面まで踏み込んだ解説が良い(資格もここまで踏み込んで出題するべきでは?と思う)。演習では実際に設定を行ってみるのだが、読むだけだとコマンドとの羅列で頭に入りにくいため、動画が付いていたのがありがたかった。再読・再演習の価値あり。特に総合演習については、自身で作図してIPアドレスを整理した上で行うとためになりそう。

    ・その他
    用語の索引がなくて最初困ったが、冒頭の章構成表示がその役割を担っているため、用語を再確認したい際はこちらからアクセスすべきだった。
    演習はGNS3向けの解説であり、Packet Tracerを使用することにした私は冒頭から演習が難航してしまった(ソフト自体のインターフェースが異なり何をして良いか分からない、コマンドが無反応、interfaceが存在しないと言われる等々)。が、ダウンロードフォルダを良く見ると、Packet Tracerでの操作相違点のまとめpdfが入っており、きちんと気づいておくべきだったと後悔した。
    ※1:switchport mode trunkがエラーになる場合がある。この時、switchport trunk encapsulation dot1qのコマンドを打つと、エラーが回避できる。
    ※2:総合演習におけるPAT確認(show ip interface)では、PAT設定を適切に行ってもshow ip interfaceではdisabledで表示され、show ip nat translationsのコマンドも効かないが、show runnning-configであればPAT設定結果を確認できる。

    ・用語覚書【自分用なので間違っている場合があります】
    ICMP:IPによるエンドツーエンドの通信が正常にできているか確認するプロトコル。pingなどのこと(送信先からエコーを返す仕組みで通信正常性を確認できる)。

    トランク:タグVLANのこと。Cisco用語。1つのポートで複数のVLAN通信を行う(=複数スイッチをまたいだ複数VLANを作成する際に用いる)。

    ARP(アープ):アドレス解決(macアドレスとipアドレスを対応付ける)するプロトコル。基本は自動処理される。端末AからARPリクエストをブロードキャスト→該当ipの端末BがARPリプライ(macアドレス記載)を返送→端末AにてARPキャッシュ更新(ip=macを紐づけ)。

    SVI:L3スイッチ内部にある仮想ルータのインタフェース。VLANと接続する際に使用する(=基本は複数台の外部機器と接続)。

    ルーテッドポート:L3スイッチ内部にある仮想ルータのインタフェース。1台の外部機器を直結させる。

    スタティックルート:ルータのルーティングテーブルの情報を手動(GUIかコマンド)で登録すること。なお、直接接続のNWは自動登録されるため作業不要。コンフィグモードにてコマンド「ip route ネットワークアドレス サブネット ネクストホップ」で登録。

    RIP:ルータのルーティングテーブルの情報を自動で登録する方式(プロトコル)の1つ。シンプルだができることが少ない。30秒毎にルート情報を送信。基本はver.2を使用。コンフィグモードでrouter rip→network ネットワークアドレス、で有効化できる。

    パッシブインタフェース:RIPにて、該当インタフェースからルーティングプロトコルのパケットを送信しないようにする設定。帯域コスト減やセキュリティ対策として。(RIPそのものを無効にすると、そのインタフェースのネットワークのルート情報を送信しなくなるため、無効にせず有効後パッシブにする必要がある。)

    デフォルトルート:インターネット上の全ネットワークアドレスを集約したもの。0.0.0.0/0。イントラからインターネットへ通信するためには、イントラ内の全てのルータのルーティングテーブルにこれを登録する必要がある。ただし、ripならインターネットGWに「default-information originate」の設定を入れれば、全ルータにアドバタイズ、すなわちスタティックルートで設定したデフォルトルートの行き先について自動配信が可能だ。

    リフレクシブアクセスリスト:ルータ(インターネットゲートウェイ)上で、「外に出る」通信とその戻りの通信のみ許可し、それ以外の「外から入る」通信をブロックするパケットフィルタリング設定のこと。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

Gene2000年よりWebサイト「ネットワークのおべんきょしませんか?」(https://www.n-study.com)を開設。「ネットワーク技術をわかりやすく解説する」ことを目標に日々更新を続ける。ネットワーク技術に関するフリーのインストラクタ、テクニカルライターとして活動中。

「2022年 『[ネットワーク超入門]手を動かしながら学ぶIPネットワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

Geneの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×