幾何で見える 必ずわかる一般相対性理論

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297130404

作品紹介・あらすじ

本書は相対性理論を幾何学的な観点からアプローチします。幾何学的解釈(ユークリッド,非ユークリッド)を踏まえることで,アインシュタインが何をしようとしたのかをより具体的に知ることができます。「時間」が絡む前の幾何をまず押さえます。そして「時間」を取り入れた場合の特殊相対性理論へと進み,さらに一般相対性理論,リーマン幾何時空,軌跡の計算まで試みます。
アインシュタインが10年がかりで見つけたという重要な項の存在についても詳しく触れます。時空が重力で影響を受けた場合,三平方の定理が変形します。空間の歪みがどのように記述されるのか,丁寧に読み解きます。
オールカラーで図や写真を多く掲載し,式や物理現象などをイメージしやすい構成にしているので,相対性理論を勉強し始めたばかりの方,幾何学をこれまでやってこなかった方にも抵抗なく読み進めていただくことができます。

感想・レビュー・書評

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  • 幾何の面から理解しようとするのが新しいと感じた。やはり最後の方になると理解は難しかったが、面白く読めた。いろいろな本を読んでいくうちに、少しずつ理解できればいいかなという感じ。

  • 球面幾何・双曲幾何の概要,モーターの発展とアインシュタインの関係,アインシュタイン=シュバルツシルト空間など,独自性の高い解説をいくつか含む教科書。

  • 相対性理論が適度な数式を交え、歴史的なところからたくさんの図や写真入りでグラフィカルに解説されており楽しい。

  • 請求記号 421.2/Ke 44

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著者プロフィール

見城 尚志(けんじょう たかし)
1940年静岡市生まれ。
東北大学工学部修士課程を経てTEACに入社。職業能力開発大学校教授,
日本電産株式会社モーター基礎研究所所長などを歴任,現在はTechnical Adviser。
東北大学では教養課程の数学と物理に新鮮・深遠さを感じ,新設された電子工学科を選び,
そこで知ったアインシュタインの光電子理論を契機に相対性理論に刺激を受けた。
モーターと発電機の電磁界理論から特殊相対論に入り,非ユークリッド幾何の側面から
一般相対論を追究し続け,その集大成が本書である。
相対論は思考の視野を広げるツールであり,文明史,経済,行政に関心をもつ読者も想定して書いた。
産業のコメとされるモーターはまさに相対論の産物であるが,啓蒙を超える領域は未完であり割愛した。

「2022年 『幾何で見える 必ずわかる一般相対性理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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