5Gの衝撃

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299000521

作品紹介・あらすじ

次世代モバイル通信規格「5G(ファイブジー)」。
スマホで2時間の映画を数秒でダウンロードできるなど超高速性が売りですが、
それ以上にドローンや産業用ロボット、監視カメラ、自動運転車など様々な端末を
ネットワーク化する点が重要になります。
またクラウド型ゲームやVR/ARなど新アプリを普及させる引き金になると期待されています。
ただ一方で、5Gを制した国が21世紀の経済を支配するという懸念や、社会の隅々に浸透した5G端末から
企業や国家が私達の情報を吸い上げ、顔認識システムなどで常時監視する世界が来るという警鐘も鳴らされています。
5Gがもたらす未来像と問題を予想し、わかりやすく解説します。

感想・レビュー・書評

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  • https://www.silkroadin.com/2020/04/gg.html

    本書は5Gについての入門的な内容になっております。

    入門的な内容なので5Gについての知識がなくても読み進めることが出来ます。

    5Gとは何か、そして5Gによって世界はどのように変化するのか。

    5Gをめぐる米中覇権争い、AIと5Gによる監視社会。

    これまでもインターネットやコンピューター技術の発達によって世界は発展してきました。

    技術の進歩によってわたしたちの生活は便利に、そして豊かになっていきます。

    しかし、5Gによって便利な世界になることで、同時に安全性が損なわれる危険性もあります。

    時代は情報のセキュリティから、命のセキュリティへ。

    他人事ではなく、これからのわたしたちが抱える問題です。

    是非ご覧ください。

  • 衝撃というほどではなかったが、帯に「超入門」と記載がある通り、分かりやすくサクッと読めた。

  • 先端技術に精通した著者が次世代高速通信規格5Gについての可能性やアメリカや中国など先進国各国の思惑について解説した一冊。

    4Gに比べて通信速度は格段に上がることがわかっているなかまだまだインフラは整備されていないことを本書で知ることができました。
    今後発展していくであろう自動運転の技術や
    AR、VR、XRの発展にも大きく関わってくることも学ぶことができました。
    ただ、現在はまだ使えるエリアが限られていることや位置情報や顔認証などのプライバシーなどの問題も山積していることも感じました。
    また、アメリカと中国の覇権争いやその中心にいるファーウェイについても詳しく知ることができました。

    2020年代情報通信の分野で主役になる技術である5Gについて現在抱えている問題や可能性を本書で知ることができました。
    本書を読んでまだ主導権争いの渦中にあるので日本にもアイデアや工夫次第で台頭できる可能性があることやゲームではなく移動分野など生活面でも関わりがあり、これからどのように生活が変わっていくのかも楽しみになる一冊でした。

  • 5Gによって引き起こされている米中のハイテク戦争の背景、また5Gの普及によりもたらされる社会の未来予想図が描かれている。

    米中のハイテク戦争は、アメリカが中国が5Gの覇権を取ってしまうことを危惧していることによる牽制(中国メーカーの部品を使わないなどの措置)をしている。

    5Gによりもたらされる超高速・低遅延・大量接続によってもたらされる未来予想図のうち、下記2点が印象的だった。
    ①本格的なゲームがスマホからでもプレイできるようになりハードメーカーだけでなく様々な業種が混在する
    ②大量接続により接続されていくモノの通信のセキュリティホールが増えてしまう可能性がある

  • 5GがXRの発展と普及を後押しすることを知った。

    特にテレイグジスタンス(遠隔実在感)が、我々の生活をどう変えてくれるのかが楽しみ。

  • ★4.5(3.5)2020年2月発行。まさにタイトルの通り。5Gにより世界はこれまでに見なかった時代に突入するかもしれないですね。今のスマホは確かに4Gによって動画が簡単に視聴できるようになり、携帯の使い方も大幅に変わったが、5Gはまだ未知の部分が限りなくあるようですね。それにしても総務省の電波割り当て。何故、NTTとKDDIだけ得をしているのか疑問です。5Gも中国、韓国、米国が先行しているが、この5Gを牛耳る国が世界の覇権を握るかもしれないですね。顔認証に自動運転・・・ビジネス革命が始まる予感が。

  • 【新着図書ピックアップ】次世代ネットワークとして5Gが実用化されつつあるが、5Gの利用については、アメリカと中国で、火花をとばしている。この革新的技術は、社会的影響も非常に大きいので、それゆえに、どこが、この技術を支配するかは、大きな問題です。いずれ、5Gに移行していくと思われますが、技術的、政治的、経済的、社会的に、火花が飛び交う現状を、この本を通して読んでみるのも面白いと思います。ほんの僅かなページですが、ポケモンが大ヒットの秘密にも触れています。興味のあるかたはお読みください。

  • 中田敦彦のYouTube大学の5Gコンテンツ内で参考図書として紹介されていたので購入。
    今後のインターネットによる生活の変化が想像できる本でした!
    素人向けの入門書です。

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著者プロフィール

1963年群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』『仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実』(以上、講談社現代新書)、『ブレインテックの衝撃 脳×テクノロジーの最前線』(祥伝社新書)、『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるか』(中公新書ラクレ)など多数。

「2022年 『ゼロからわかる量子コンピュータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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