カラー版 教養としてのロンドン・ナショナル・ギャラリー (宝島社新書)
- 宝島社 (2020年3月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299003171
作品紹介・あらすじ
2020年3月3日より6月14日まで、国立西洋美術館で『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』が開催されます。そして、7月7日から10月18日までは、大阪の国立美術館でも引き続き開催されます。展示されるのは、初来日ばかりの61点。ゴッホの「ひまわり」(数点あるうちの一番有名なもの)や、フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」。そしてレンブラントの「自画像」など。ルネッサンス期から、印象派、ゴッホまで、日本人が一番好きな時代の絵画が目白押しです。このロンドン・ナショナル・ギャラリーは西洋絵画の教科書と言われる美術館です。名画だけでなく、西洋絵画史が分かる展覧会です。『世界のビジネスエリートが身につける教養 西洋美術史』の大ヒット作をもつ木村泰司が、これらの作品を西洋絵画史の流れに沿ってわかりやすく解説します。
感想・レビュー・書評
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作品とともに読み進められるので、作品や画家に対する理解が深まりやすかった。
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木村泰司さんの本はこれが初めてでしたが、深い美術への考察と小話など知識の深さを思い知らされた一冊。
他の木村作品も読みたいと思う。 -
●ロンドンナショナルギャラリーは、西洋美術史の基本的な絵画を全て網羅している。そもそもそのために作られた美術館。
● 15世紀のイタリアルネサンス絵画の特徴として、線遠近法の採用によって、より空間表現の写実性が進んだことが挙げられます。
●ルネサンス期に、イタリア人画家や彫刻家は、美しく理想化された古代の神々は英雄たちを表した古代彫刻に触れることができた。実際の人間の裸体は不完全とされていた。北方の画家たちがイタリア人の画家に敵わなかった理由である。
●歴史画を最も高貴なジャンルとし、その人に肖像画(人物画)、風俗画、風景画、そして静物画と続くジャンルのヒエラルキーが確立するのは、17世紀に入ってからのことです。
●理想的風景画を描き出したクロード・ロラン。
●王の画家にして画家の王であるルーベンス。名家出身エリート。レンブラント、フェルメール。
●近代。マネ、モネ、セザンヌ、ピカソ、ゴーギャン、ゴッホ。 -
時代順で、カラーでの作品紹介。
タイトル通りのコンセプト。
だから文句ないのですが…
面白くはなかった。
これが最初に読む本ならば、
西洋美術に興味は持たなかっただろうな、私は。
そう思いました。 -
ちょうどナショナルギャラリー展来日のタイミングで本屋で発見、ご縁で購入。
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多少の知識があると読み易いし、勉強になる内容。何気なく読むと難しく感じてしまいそう。
時代の流れに沿って変遷する美術史。
題材が、宗教、神話、寓意、歴史、肖像、風景、静物、風俗などの外的モチーフから、次第に、画家が受ける印象、そして、画家の内的な感情を表現するまでの軌跡を知ることができた。
昨年ロンドンナショナルギャラリー展に3回行った後に購入して積読になっていた本。1年経ってやっと読んだ。笑 読むのは展覧会前がベストだと思うが、今読んでも充分楽しめた。 -
ロンドンナショナルギャラリー展に二度行った後に読みました!
少し読みにくいと言うか、私自身の事前知識があまりなかったのであまり進みませんでした。。。
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ロンドンナショナルギャラリー所蔵品を通して学ぶ西洋絵画史。
駆け足感と、旬に合わせるための細部の文章の粗はあるが、西洋絵画の歴史やナショナルギャラリー所蔵作品の鑑賞ポイントがざっとわかる。