【2021年・第19回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】元彼の遺言状 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.48
  • (374)
  • (1025)
  • (1262)
  • (246)
  • (51)
本棚登録 : 12210
感想 : 1007
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299021229

作品紹介・あらすじ

第19回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」――奇妙な遺言状をめぐる遺産相続ミステリー!

シリーズ累計48万部突破!
テレビ・新聞・雑誌・WEBニュースほか各メディアで話題

(あらすじ)
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、
弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。
ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 元カレが残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状に、主人公の女性弁護士・剣持麗子が犯人候補に名乗りをあげた、元彼の友人の代理人となって奔走するミステリ。

    本作は【2021年このミス大賞】受賞作とのこと。
    まもなく終わろうとしている2021年中に読んでおきたく手に取った。

    まず興味が惹かれたのは主人公のドSキャラだ。
    毒舌連発でサバサバとした性格と態度が、とても小気味良いではないか。好きだ。このキャラは好きなやつだ。

    そして、実際に弁護士である著者の視点と知見が、読みやすい文体で綴られていて、凡人の私が多少ほうほうと唸りつつ、知識がなくとも読み進められたのはホッとした。

    しかしながら、ミステリ好きの私にとって本作はミステリではなく、エンタメサスペンスと言った印象で、私の期待値を超えるまでに至らなかったのは残念。


    ちなみに私の元カノは、5年前に結婚し、3年前に女の子を出産したらしい。

    ちなみに私の元々カノは、独身らしく、隔週大阪にあるJAZZ BARで歌を歌っているらしい。


    どちらも私の親父情報だ。

    未だに私の元カノたちと連絡を取り合っている親父に、息子から【このボス大賞】を贈りたい。

    • akodamさん
      あっきーさん、こんばんは。
      こちらこそ「いいね」とコメントまでいただき嬉しいです!

      私は本作品をブクログの文庫ランキングで知り、本屋で更に...
      あっきーさん、こんばんは。
      こちらこそ「いいね」とコメントまでいただき嬉しいです!

      私は本作品をブクログの文庫ランキングで知り、本屋で更に見かけて手に取りました。

      エンタメ作品としては楽しめると思います。
      機会が巡られた際は是非!^ ^
      2021/11/26
    • あゆみりんさん
      とっても面白いオリジナル感想ですね、ほっこりしました( ^ω^ )
      ありがとうございました♪
      とっても面白いオリジナル感想ですね、ほっこりしました( ^ω^ )
      ありがとうございました♪
      2021/12/20
    • akodamさん
      あゆみんさん、こんばんは。
      コメントいただきありがとうございます。

      本の感想よりも、私の父のトピックスが出しゃばってしまいましたかね^^;...
      あゆみんさん、こんばんは。
      コメントいただきありがとうございます。

      本の感想よりも、私の父のトピックスが出しゃばってしまいましたかね^^;でもそのお陰で、あゆみんさんにホッコリして貰えたのなら◎ですね。

      今後ともよろしくお願いします^ ^
      2021/12/20
  • 麗子の清々しい気っぷが楽しい。
    プロポーズされても指輪が安すぎるからと言って断る。10億円儲かる依頼も安すぎると言って断る。そのくせ、お金にならなさそうな事にも手を抜かなかったりする。
    誰にも頼らない自立した女性、剣持麗子がまた読みたい。

  • 第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
    図書館では、すごい予約待ちで借りられないので、文庫化を機にネットで購入しました。
    でも、他社レビューを見ると、異常に星の数が少なく結構、辛辣なことが書いてあるので買うときに迷いましたが、読んでよかったと思います。
    面白かったです。

    ストーリーは弁護士の剣持麗子の3か月だけ付き合った元彼で、製薬会社の御曹司の森川栄治が亡くなる前に「自分を殺した犯人と元カノに遺産を譲る」という一風変わった遺言状を遺して亡くなってしまうというものです。
    登場人物のそれぞれに個性がいかんなく発揮されていて動かし方にも無駄がなく、数名いる元カノ同士が出逢うシーンなどもありきたりでなく面白かったです。

    作者の新川帆立さんは現役の弁護士さんらしく、弁護士の世界や法律のこともリアルで、何といっても、主人公の麗子の新しいタイプの女性像が新鮮でした。

    解説で瀧井朝世さんも書かれていらっしゃいますが、古いミステリーでは女性はだいたい、主人公の男性に守られる存在か悪女であることが多いそうです。金の亡者といっても麗子の場合、それが桁外れでコミカルなくらいだ。ともおっしゃっていますが、全くその通りです。

    「篠田の依頼も、最初は報酬が、”たったの”十億と聞いて断ってしまう。それくらいの金額なら、自分で稼げるから危ない橋を渡りたくない、というわけだ。だが報酬が百五十億になる可能性があると知って俄然やる気を出す。どんな手を使ってでも一銭でも多くほしいという守銭奴ではないのだ。どうせやるなら大きな仕事をしたいのである」(以上解説より抜粋)

  • お金が全て!ってのも分からんでもないけど、寂しい気はする。
    更に、そんな大金持ちの話は知らん!って気もする。
    この話を読んでると、作者自身の体験が入ってる?
    何か、凄い経歴やん!この作家!
    東大卒、プロ雀士、弁護士、作家…って…

    こんなスーパーウーマンが、小説の中を活歩する!そんな話なんか!

    まぁ、元彼って言ってもめっちゃ短い間やから、元彼なん?とは思うけど、遺言で、こんな財産切り売りしてくれたら、めっちゃ嬉しい!

    けどない…そんなの…
    当然、それなりの訳はあるんやけど。
    こんな頭が切れて、お金命のハッキリした女性の活躍は、楽しいけど、後半、少しほだされていくのは…

    もう最後まで、この調子で行って欲しい気もした!
    スラスラ読めた!

  • 合理主義で拝金主義の女性弁護士、剣持麗子さんがご活躍する、一捻りある元カレを殺した犯人探し。
    文章も作風も合理的で理性的。決して読者を置いてけぼりにしない専門用語の挿入。
    小説以上に作者が凄くないですか?東大法学部卒、司法試験一発合格、高校では囲碁で全国大会、プロ雀士。幼少より作家希望で、作家で食べられるようになるまでの弁護士。もう、かっこよすぎてため息。
    そうなんですよ。自力で生活するって必要な時もあるんですよ。まさかの私小説?

    • 1Q84O1さん
      この人凄い( ゚д゚)
      天才!?
      この人凄い( ゚д゚)
      天才!?
      2023/02/10
    • みんみんさん
      女性だよね?プロ雀士って∑(゚Д゚)笑
      女性だよね?プロ雀士って∑(゚Д゚)笑
      2023/02/10
    • おびのりさん
      おはようございます。今日は、寒〜い。
      出身地は、アメリカテキサス。
      これからの作品が楽しみですよね。こういう、ミステリ系でない作品を書き出し...
      おはようございます。今日は、寒〜い。
      出身地は、アメリカテキサス。
      これからの作品が楽しみですよね。こういう、ミステリ系でない作品を書き出したら、どうなっていくか。
      2023/02/10
  • 1ページ目で笑った
    凄く楽しかった♪
    皆 いいキャラ♪

    非常に読みやすく
    ゴリゴリミステリーが苦手な人も、気軽に読めると思います♪

  • 弁護士の剣持麗子が元彼である森川栄治の遺言をめぐる一族の謎に迫る物語。
    森川家の家族の争いと企業としての派閥争いという二つの側面がありありと現れ、それぞれの人間達の関係性も生々しかった。
    そして並んで剣持のキャラクターが従来の弁護士のキャラクター性からは離れておりお金こそ全てと考える人物で、今までにない強烈な人物像であることがとても印象的であった。また、他の登場人物は麗子とは反対に愛情・名誉・成功などお金以外の事に執着しているところが対比になっていてとても面白かった。
    今回の話の後にも、麗子の後輩の話が出てくるので、そちらも読んでいきたい。最後のシーンで別れた恋人との手紙で何を書いたのかなど、次の作品も読みたいと感じる要素がたくさんあって楽しみである。

    最後にこの作品をアニメ化したときの声優陣を自分なりのキャスティングにしたので読むときの参考にしてください。
    剣持麗子:早見沙織
    森川栄治:小西克幸
    森川金治:大塚明夫
    平井真人:森川智之
    村山権太:塩屋浩三
    堂上先生:鳥海浩輔
    森川紗英:竹達彩奈
    森川拓未:櫻井孝宏
    森川雪乃:日笠陽子
    森川銀治:堀内賢雄
    津々井先生:古川登志夫
    森川富治:安元洋貴

  • このミス受賞作で来月から綾瀬はるか主演でドラマ化される話題作とくれば気になりますよね。

    という訳で手にしてみましたが、少し期待値上げ過ぎていたようです。

    主人公の弁護士、剣持麗子が活躍し元彼が残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状の謎を解き明かしていきます。

    確かに男勝りの麗子の個性は際立ったものがあり、まさに主人公をつとめるべき存在。

    らしさ全開で登場した麗子はある意味で現代の女性を彷彿させますが、いやはや女性は強くなったなぁ(笑)
    ↑あくまで個人的な感想です

    なんか勝手にラストでもっとスカッとするか、どんでん返しでエーッΣ( ̄。 ̄ノ)ノってくるかと思ったんですが...σ(^_^;)

    確かにちょっと森田家は複雑な関係でちょっとぐちゃぐちゃになるんですが...

    剣持麗子の主役感が強すぎるかなぁ
    ↑もちろん主人公なのですが

    どことなく「探偵の探偵」(松岡圭祐)の紗崎玲奈を彷彿させられましたが、玲奈の方が個人的にはインパクトが強く、手に汗握る感がありました。

    なんか、批判するような感想になっちゃいましたが、これでも批判してる訳ではないんです。

    それほどに剣持麗子のキャラが私には強く印象に残っただけで、続編もあるようなのでそちらも楽しみましょう♪





    説明
    内容紹介
    第19回『このミステリーがすごい! 』大賞 大賞受賞作
    「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」――奇妙な遺言状をめぐる遺産相続ミステリー!

    シリーズ累計48万部突破!
    テレビ・新聞・雑誌・WEBニュースほか各メディアで話題

    (あらすじ)
    「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、
    弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。
    数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。
    ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。
    著者について
    新川帆立
    1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい! 』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』(宝島社)でデビュー。他の著書に『倒産続きの彼女』(宝島社)。

  • 今更ながら手に取りました


    ドラマは見てません

    とても読みやすくて面白かったです(^^)



    テンポも良くあっという間に読めました
    麗子さんのキャラの感じも好きでした


    テンポが良すぎて
    軽い印象になってしまいましたが
    思いがけない方向に
    話が進んでいき
    楽しませてもらいました

    さらっと読める一冊でした(^^)

  • フォロワーの皆様の評価を読んで、是非とも読もうとAmazonでポチった作品。

    装丁から想像していたライトノベル的な内容からはほど遠く、しっかり楽しませてくれるエンターテイメント!

    勝気で、お金大好きな女性弁護士が主役なのだが、この強烈キャラは、どこか?世の女性を代弁してくれているところがあるのか?全く憎めない。
    寧ろ誰にでも直球勝負出来るのが清々しいほどの、自分とは真逆の人間。

    序盤はこれでミステリなのか!?と訝るも、どんどん話に吸い込まれてしまい、気がつくと一気読み。

    この主人公の女性は本当に清々しいなぁ。
    思ったことをスパっと言える能力。
    自己肯定感の違いなのか、かっこいいなぁと。

    出てくる女性キャラそれぞれが私には魅力的に映った。

    これまでに無かった感じのミステリ。

全1007件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九九一年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第十九回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、二〇二一年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』などがある。

「2023年 『帆立の詫び状 てんやわんや編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新川帆立の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
小野寺史宜
凪良 ゆう
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×