がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方 (宝島SUGOI文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299025180

作品紹介・あらすじ

NHKでも紹介! 人はなぜ生きるのか――。
緩和ケア医として多くの終末期患者たちを看取ってきた40代の医師に下された「末期がん」の宣告。患者たちと立場をともにしたとき、医師は初めて命の何たるかを理解した。余命を意識しながら仕事と向き合い続ける医師が語った、「運命」の受容と抵抗のノンフィクション、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 残りの人生をいかに過ごすか「がん患者」の気持ちを知る。著者(緩和ケア医師)もがん患者としてなって初めてその精神的、肉体的苦痛を知った、とある。現代二人に一人がガンになると言われて、医療技術も相当進化しているが、その中でも「緩和ケア医療」に対する日本での動きは施設も専門医もまだ始まったばかりのような気がする。本文の「死の受容」(5つのプロセス)で患者本人が受容するまでにはなかなか辛いものがあると感じた。「死の受容」のプロセスは確かに辛いものですが、医療者のサポートと理解によって、患者が自分の状況を受け入れ、最期まで尊厳を持って生きることができるようになる。緩和ケア医療の更なる発展と、医療者と患者の良好な関係性の構築が重要だ。

  • #残り2年の生き方考え方
    #関本剛
    #読了

    ネットニュースで関本さんのことを知りました。図書館で借りて1日で読了。自分らしく生きるってどういうことなのかな。何を大切に生きようかな。そしてそういう話を身近な人と話しておきたいなと思いました。素敵な本をありがとうございます。

  • 何年か前にニュースで「こんな先生が居る」と出てて、本も出したとの事で是非読んでみたい!と思い、購入するだけして、本日読みました。
    あー、健康って幸せなんやな。生きてるって幸せやな。と感じ、親、義親、兄弟、旦那、子どもたちに友達やとにかく関わってくれている人たちにもっと感謝を伝えて大切に過ごしていかんとな。と今、すごく思っています。
    先生のメッセージ動画の内容をネットニュースで拝見して、最期までみんなを思い、ユーモアを混ぜて、明るく生き抜いた事も知り、私も毎日もっともっと明るく楽しく過ごそう!と思った次第です。

  • お母様の意志を継ぎ緩和ケア医となった関本先生が自らがんに罹患しその思いを綴っている

    まだお子様も小さく、志のある若い先生が命を失ってしまうのはとても残念で、ご本人も無念だったであろう


  • 自身もがん患者となった、緩和ケア医である著者の生き方・考え方をまとめた本書は、自身も患者としての等身大の考えがまとめてあり、引き込まれるようにして読み終わった。
    自身も将来的に同様の状況になった場合、どういう考え方ができるか。今はまだわからないが、その時が来た際には必ずまた本書を手に取りたい。

  • 残念ながら癌で若くして亡くなった素晴らしいドクターからのメッセージ。
    そもそも緩和ケアの仕事への姿勢が素晴らしい。私も、いざのその時は家族と家(または家族に負担がかかる場合はホスピス)で過ごしたいと考えが固まった。そのバックアップがある社会であって欲しい。
    余命宣告からの生き方も、多くを学んだ。同じ立場になったらまたこの本を開き、道しるべとしたい。

    最後に、関本さんのご冥福と、ご家族の幸せを心からお祈りいたします。

  • You Tubeで偶然、著者を取材した番組をみました。その後ネットニュースで亡くなられたこと、本書を上梓されていたことを知り読みました。医者も人間だから病気になっても不思議ではないけど、40代前半で、ある日突然、看取る側から看取られる側になると分かった緩和ケア医であることで、とてもインパクトあります。
    医師としても一人の人間としても、素晴らしい素養をもった方だと感じました。
    母も肺がんで、脳や骨などに転移した状態で見つかりました。著者も一番気にしていましたが、脳転移は本当に残酷です。
    母が亡くなり独りになって、自分がいなくても困る人はいないし、いつ、どこで、どのように死ねば他人にかける迷惑を最小限にできるかということが頭から離れず、心療内科のお世話にもなりました。今は寛解し、著者の「死ぬまで生きる」という言葉をかみしめて何気ない毎日を大切に過ごせるようになりました。

  • 先生が明るく、ユーモアに富んだメッセージをお別れの会に来られる方に向けてつくられた映像を観て、心が打たれた。威風堂々の音楽と共に、丁寧な言葉で感謝を伝え、残される家族への支援と、こらから旅立つ方への勇気付けともとれる言葉の数々。そこに深刻さは微塵も感じられなかった。最後に笑顔で手を振ってらっしゃる姿が、先生という枠が取り払われているようで、本当に良かった。深く考え、現実と向き合われのかが、よくわかったし、先生の残したメッセージを受け止めさせていただき、感謝しかない。
    人は生きたように死んでいく。
    感謝と、笑顔でユーモアを忘れず生きていくことの大切さ、を学びました。

  • この本を遺して下さったことに多くの感謝を伝えたい。

    やはり体験されたということ、更には医師であるということ。

    この2つが揃ったリアルと説得力は、患者を勇気づけ励まし、すごく大きな力をもらえる。

    癌以外でも、死を恐れる方全てに読まれるといいなぁと思う。

    死を恐れないというのは、生きる上で何よりも強靭な力、後ろ盾になると私は思っている。

    この本を書いてくださり、ありがとうございます。

  • 本は買ってありましたが、読み始める前に先生が亡くなられたと知りました。
    YouTubeで、葬儀で流されたご自身によるVTRも拝見していました。
    本の内容もお人柄が偲ばれるもので、大変興味深く読ませて頂きました。
    先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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