病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2022年2月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299026170
感想・レビュー・書評
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シリーズ前作がコロナ禍の記録みたいでイマイチだったけど、本作はまた薬が関わる事件解決ものになっておもしろかったです。
文体がもう少し遊びがあってもいい気がしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毒島さんシリーズです。
今回は宇月さんという漢方やサプリにも詳しい薬剤師さん登場。
毒島さんとの仲をハラハラ見てましたが、彼もなかなかにヘビーな過去をお持ちで、、
漢方やサプリの知識も得られて勉強になりました。
エピソードとしては、認知症の方がホテルに泊まりに来たり、馬場さんが婚約したり!となかなか波瀾万丈です -
宇月のキャラが強すぎてスピンオフも納得。
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正確に書くと星3.9。
どの話も面白かった。漢方の知識を用いたものが多く参考にもなったし、実生活にも少し役にたつと思う。
現実的だとは思うが主人公がなよっとしすぎのようにも思える。 -
シリーズ物で読んでしまった
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薬剤師毒島さんシリーズ4弾。
薬や病に関する出来事を毒島さんやその仲間達が解決する物語なのは今までと同じだけど、今回は新たに宇月という毒島さんのかつての同僚で漢方に詳しい薬剤師が登場する。宇月の力を借りて怪しげな健康食品やサプリなどにはまってしまった女性を助けることが出来るのか、同僚の婚約者が毒性の高い植物を多く栽培している訳は、などの話がある。 -
やっぱり自分が患者だと詳しくなるもんだよな。
初めてこのシリーズ読んで、てっきり毒島さんが大活躍みたいな作品かと思ったけど、違くてちょっとガッカリ。
推理は面白かったけど、なんかパンチは物足りない。
うまく言葉を使いながら、相手との距離を詰めたり、心を和らげたり。言葉の面白さを感じた。 -
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累計12万部突破の人気シリーズ最新刊!
薬剤師の毒島さんに憧れる爽太の前に、彼女の恩人だという男性・宇月が現れた。薬のプロである毒島(ぶすじま)さんと漢方医学のプロである宇月は、その知識でトラブルを鮮やかに解決していく。記憶喪失の女性が高価な薬を捨てたのはなぜ?悪質なマルチ商法をどう止める?二人の親密さに焦る爽太。そんななか、職場の先輩・馬場さんが、有毒植物ばかりを育てる怪しい女性と婚約すると言い出し......。
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毒島さん、今回は、恩人男性宇月さんとコンビで探偵役である。宇月さんも、なかなか厳しい経験をしてきた人物のようで、爽太は脅威を感じはするが、毒島さんはいつも通りの冷静沈着加減である。宇月さんが詳しい漢方医学を絡めた謎解きが、興味深く、西洋医学との根本的な考え方の違いがよく分かった。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしである。最後の最後に、ほんの少しだけ、爽太と毒島さんの距離が縮まったか、と思わされるが、この二人のことである、このままスムーズにはいかないだろう、たぶん。次の展開が愉しみなシリーズである。