横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.09
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本棚登録 : 743
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299035950

作品紹介・あらすじ

『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉としてデビューした著者による最新作! 横浜・山手図書館で書籍修復師として勤務する波々壁(ははかべ)と、アルバイトの小口啓(こぐち・けい)が、書籍修復に携わる一方で、物語に没入しすぎてしまい「物語に囚われてしまった人間」を救うため謎を解く、ビブリオ・ミステリーです。

感想・レビュー・書評

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  • 心が弱くなっているときに、物語に依存してしまうという現象はわかるような気がした。
    図書の修復方法についても詳しく書かれていて、図書館で働く自分にとっては、とても印象に残る本だった。

  • こういう読書の捉え方もあるのかと、少し驚きましたが、ホラー系はあまり好きではないので、今一つでした。書籍修復に関しては、とても大切なことだと思います。

  • 図書館が舞台の話だということで手にとってみた。主人公は読也(よみや)くん。別の名前の案はなかったのか?最初の一ページで、最後まで飽きずに読み切る自信がなくなった。他の本も持ってくれば良かった。
    プロローグを読み切った。この小説はもういい。
    持ってきた本を2冊とも行きの電車の中で読み切ってしまった。

  • 物語に囚われて支障が出ている人の囚われた物語が何かをさぐる物語

  • 物語に囚われるとはどういう状況なのか、とても興味深く読みました!
    物語に沿った行動……もし、身近な人が物語に囚われてても救える自身がないです!
    莫大な物語の中から1冊を見つけるわけですから……

    図書修復の知識もあり、そうやって修復してるんだ~と、勉強になりました!
    本は大切に読もうと思います!
    私もヨミくんと同じで、物語を蓄積できないタイプかもです…
    同じ物語を読んでも、毎回初めて読んだみたいな雰囲気になるんですよね…。
    物語が蓄積されて、自分の中に留めれるようになりたいですね!

  • 書籍修復師というタイトルに興味を持って読んでみて、実際に修復師について書かれている内容は全体の3割くらいだった。メインとしては少しミステリアスな物語が修復過程の中の行動中で起こり、解決を繰り返し目指していくような内容。

  • シリアルキラーになってしまうほどの振り切った話が読みたかったかな。

  • ははかべさん自身も物語に囚われていて少しハラハラしましたが無事に解放されてよかった。とはいえもっと修復師がいないと世の中に物語に囚われたひとの死が身近に多くありそうで心配になります。

  • 横浜山手が舞台、本が好きな大学生読也が図書館の書籍修復師の波々壁のもとでアルバイトを始めます。
    物語に心を囚われた人の出来事(事件)を何の物語かを見つけて解決します。
    穏やかな気持ちで読めました。続編があるなら読みたいです。

  • タイトルからして面白そうで、
    ミステリー系かな?くらいの予想はつけたものの、
    あらすじは一切知らずに読み始めた。

    書籍修復というものは以前テレビで見たことがある。
    修復に使う紙がものすごく薄い和紙だったことを
    これを読みながらなんとなく思い出した。

    そうこうしているうちに、
    この小説の本筋は『物語に囚われている人を救う』
    ということだったと知る。
    死者まで出てしまうというから実に恐ろしい。

    千都生が仲間に加わって、3人体制で続編なのかな?と思ったけど、
    はっきり断られて今のところそれはなさそう。
    よく考えてみると修復は波々壁さん、
    物語の知識は千都生ができちゃったら
    見習いヨミくんの出番がなくなっちゃうか…。

    それにしても、本に関する小説を読むと、
    自分は全く本を読んでいないんだな、と思い知る。
    作中に出てきた小説は一つも知らないし、
    そもそも読むジャンルが偏りすぎている。
    もっと色々読んだほうがいいのかもと思いつつ、
    また次も物語を読むと思う。
    読書が好きな人は皆、本に囚われている。

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著者プロフィール

1991年生まれ。茨城県出身。立教大学法学部卒業。第16回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、2018年に『三度目の少女』でデビュー。
他の著書に『推理小説のようにはいかない ミュージック・クルーズの殺人』(以上、宝島社)がある。

「2022年 『横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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