紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2023年3月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299040282
作品紹介・あらすじ
第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』の続編!
野良猫虐待事件をフィギュア造形の蘊蓄(うんちく)で解決し、父を喪った少年の心を印刷の蘊蓄で開く。さらに、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎をコスプレの技術で暴く!? 新たな相棒・フィギュア作家の團(だん)と共に、紙鑑定士・渡部がさまざまな事件に挑む。紙の薀蓄が楽しめる全三作の連作短編!
※本書は2022年3月刊行の書籍『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪 』を文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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前作も好きだったけれど、今作も良い‼︎
派手な事件は起こらない、でもより個性やオタクの専門知識が発揮されていて面白かった。
オタク同士ならではの団結力や優しさ、他者との関わり等が新鮮。また続篇が出ると良いな… -
前作が面白かったので、
期待をしていたのですが、
期待値が高すぎたかもしれません。
前作の模型の人ではなく、
造形師を頼ることが多く、
相変わらず主人公が
それほど活躍していないように思える。
次作が出るかどうかわからないけど、
よほど評判が良くなければ
読まない気がします。
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3つの短編集 前作のような大きめの事件ではなかったけど、こちらのほうが登場人物たちとも合ってる気がする 新しいフィギュア原型師の人のキャラクターが良かった
古戸梨花ちゃんの名前、ひぐらしとうみねこからとったのだろうか…て気になったけど普通の良い子だったのでよかった -
相変わらずかなりマニアックな内容。でも、『紙の本』好きな人なら、楽しみながら読める。どこかに「日本製紙旭川工場」が出てこないかといつも思いながら読んでいるけれど、出てこないんだよな。いつも、石巻のことを思い出します。
2024/3/16読了
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シリーズ2作目は、3篇からなる中編物語。少しライトな印象ですが、
主人公以外の前作登場人物は出番少なめですが、新登場のキャラも混ざり、物語は進みます。
個人的に大学生時代は、紙屋:竹尾に何度か通っていたので、馴染があり、好きなシリーズになります。
ニッチなジャンルかもですが、相変わらず紙の知識が豊富な主人公さんでした。
軽い感じのミステリー、しかし、子供心、親心に沁みる物語3篇です。
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前作に引き続き、
ストーリー展開、登場人物の個性、申し分なし。
しかし、
どうしてもマニアックな知識の描写
(そこが、このシリーズの1番の売りであって、
個性なのだが…)
が途中途中で読む集中力を削いでしまい、
読破するのにほかの文庫本小説よりも時間がかかってしまった。
では、次回作はどうするか?
と考えると…
「また読みたい」と思えたので
高評価です。 -
登場人物がいい人たちばかりでこういう優しい話もいいですね。紙よりフィギュア系の話題が多いですが主人公と一緒にそういう世界を垣間見るのも楽しいです。謎解きも説得力あり。
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シリーズ2作目!タイトル通りの紙にまつわるミステリーでストーリーも良くできていて面白かったです。
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今回は自殺者が一人でるだけの死なないミステリ。この作者さんの文体には、こういう話が向いてるような気がする。ただ、紙鑑定士に謎解きを求めるには無理があるからか、こじつけの依頼や、首突っ込み過ぎの話が多かった。まぁ、名探偵コナンよりはましと考えよう。
私的には、警察官のフィギュアネタが、ほっこりして一番好きだった。
次巻が出たら、買おうと思う。