レモンと殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299041678

感想・レビュー・書評

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  • 読んでて何回も震えたくらい、結局登場人物全員がサイコパスだった…
    何度か回想シーンみたいなのが出てくるけど、美緒の回想だと思って読んでみたらあとあと違ったことがわかったりして、、語り手が唐突に変わるのも不気味さを倍増させるのに一役買っていたのかもしれない。とにかく全然自分の読み通りにはいかないミステリーだった

  • あまり殺人が絡むようなミステリーは
    得意ではないんですが、表紙の
    インパクトに惹かれて購入しました。
    「傲慢と善良」と同じイラストレーターさんの
    表紙なんですね。美しくて目を惹きます。

    帯にある通り、二転、三転、
    …それ以上に登場人物たちの印象が変わります。
    どんでん返しミステリーってヤツですね。
    最近のミステリー界隈ではサイコパスが
    流行りなのでしょうか??
    ちょっと「サイコパスいすぎ感」が否めない。

    親がサイコパスなら子もサイコパス。
    この設定は、何か偏見を呼びそうで
    怖いかなぁ、と思いました。

  • 殺された双子の妹の潔白を証明する為、行動する引っ込み思案な姉が事件の謎を暴いていく物語と思いきや物語が二転三転四転くらい表情を変えていってもうこれが真相やろ?って思ったところからさらにもう何転かする展開に転がりすぎて目が回りながらも夢中になって楽しめた。

    くわがきあゆさんは初めて読む作家さんやったけどこれからどんな作品を描いてくれるか楽しみな作家さんがまた増えましたな。

  • どこもどんでん返しが続いて面白い笑

  • 深刻で上手い文章で引き込まれたが一方で、だからこそ、「あり得ない(ファンタジー的)」と思ってしまう展開に、引き込まれているからこそ揺れてしまう部分があった。

  • ミステリ好きな友人から借りた本。なんとも言えない読後感…
    後半の二転三転が面白かったです。

  • 十年前、父親を突然殺された小林妃奈。そして今度は、妹が遺体で発見されたのち、保険金詐欺を働いたのではないかという疑いをかけられてしまう。妹の身の潔白を晴らそうと動き出す妃奈は、やがて思いもよらぬ真実と向き合うことになるー。というストーリー。

    文章がやや堅苦しい感じがしたのと、設定が強引な感じもしてしまったけれど、予想もしていなかった展開で面白く読めた。
    世の中、水面下で誰が何を考えているのか、何が起こっているのか分からないなぁ…という恐怖を感じた。


  • くわがきあゆさんの本初読。本屋に平積みで、このミス対象受賞作品(文庫グランプリ)とくれば、ミステリーファンとしては「読むべし」と思って1日で読み終えた。

    ミステリーにリアリティは求めていないので、何の問題もないけれど、この作品にはまともな人は一人も出てこない。娘に鶏をひたすらしめさせる父、止めない母、恋人に生命保険のノルマに協力して貰うのはいいとして受取人を自分にする妹、恋人に怖れられたくて美桜(主人公)を殺そうとする渚丈太郎(を騙るひと)、中学生時代に憐情を抱いた女の子をひたすら助けたいと願う桐宮、そしてウシワカ狂の犯人。

    各章の叙述者は誰か?という点で、綺麗に何重にも騙され、おまけに、時制も騙され、スプラッター系の匂いは強くても、騙される喜びを堪能した。

    本格推理モノでないから、何の問題もないけれど、犯人を「当てる」のは、ほぼ不可能ではないかしら。

  • どんでん返しが好きだから読み始めた。
    どんでん返しが来るまでいつかいつかと思いながら読んでいたが、日にちをかけて読んでしまったから、思い出さないと理解できないところがあり、1日や2日で、ずーーっと読み進める方がもっと面白かったと思った。
    でも、どんでん返しは、やっぱりあって結末は、私的にすっきりして良かった。
    人間の怖さも感じたけど、復讐物は面白いなぁ

  • 少しずつ読むという事をしたら、私のようなのはすぐ忘れてしまうだろうから一気に読みました。

    「二転三転(四転五転)」「どんでん返し」という言葉が文庫の帯にあったので、どんな感じかと思ったらあまりにひっくり返されるので後半ちょっと頭が痛くなりました。

    あまりに登場人物の豹変が容易に行われすぎな気がしました。登場人物に一貫性があまり感じられないというか…。でも一気に読ませる、惹き込ませる面白さがありました。

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著者プロフィール

1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、本作で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。

「2023年 『レモンと殺人鬼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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