八咫烏の花嫁 王家をめぐる金色の髪 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299042675

作品紹介・あらすじ

時は明治時代。裕福な実業家の娘として生まれた病弱な小夜(さよ)は、幼い頃に「金色の鳥」と出会い、自身の美しい黒髪と引き換えに、健康な体と金色の髪を得た不思議な過去がある。16歳、戦争の煽りを受け家は没落。そんな時、変わり者と噂される男爵家の三男から「妾に欲しい」と話が来る。訪れた屋敷で小夜は突然刃物を向けられる。彼の目的は小夜の金色の髪だった。絶体絶命の危機を救ったのは、美しい黒髪の謎の青年・千明(ちあき)。無口で冷徹に見える千明だったが、実は幼い頃に出会った「金色の鳥」であり「八咫烏の王の血を引く者」だと言う。千明との再会を果たし共に時を過ごすうち、小夜は八咫烏の王位継承争いに巻き込まれていき……? 華やかな明治時代を舞台に描かれる、人と八咫烏の秘密の恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • Tさんのおすすめ。

    そういえば、
    王子様はシンデレラの何を見たのか。
    シンデレラがけなげに働いている姿を見たわけでもなく、
    継母や継姉たちにいじめられていたのを知っていたわけでもなく、
    ただ単に舞踏会で踊っただけで。
    それが一目ぼれというものだから、
    おとぎ話に突っ込むのは野暮というものだが。

    病弱な少女の箱庭に現われるようになった金色の烏は、
    少女の漆黒の髪と引き換えに健康な体を与える。
    健康にはなったが、金色の髪となってしまった少女は、
    製糸工場に工女として追い払われてしまう。
    妾の話が来て東京へ戻るが、相手は金色の髪を狙ってきて…。

    雄しか産まれない熊野の八咫烏、本流と似流にそれぞれの技、
    製糸工場の待遇改善、本妻の横やり、いとことの確執と、
    面白くなる要素はあるのに、
    なんだか途中で終わってしまった感じ。
    肝心の恋愛要素はベタな感じだし、
    続きはあるのだろうか。

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