- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299051134
感想・レビュー・書評
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遠藤かたるさん初読みの『推しの殺人』の概要と感想になります。本作は『このミス』大賞受賞作ですがミステリというよりクライムサスペンスと思って読むのが良いです。
概要です。
大阪の地下アイドルとして細々と活動するルイ、テルマ、イズミの3人は今日も古参ファンが1人離れていくのを止められずにいた。惰性と見られることに慣れてきたある夜、事務所で社長が死んでいた。
どん底に落ちる日を予感していた3人だが、社長の死を境にアイドルとして再び輝くことを目指す。殺人という罪を絆に変えてでも…。
感想です。
相沢沙呼さんの『invert 城塚翡翠倒叙集』のような犯人視点で進んでいく本作ですが、女性たちが罪の共有からアイドルを目指すために結束していく様は、読んでいて不思議と3人を応援したくなります。まさに『推しの殺人』ですね♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大阪で活動する三人組女性地下アイドル。
結成当時は七人グループだったが、メンバーの加入と脱退を繰り返して現在の三人編成になった。
ルイは、初期メンバーに選ばれてもうすぐ四年。
テルマは、イズミが加入するまでセンターでパフォーマンスはグループでも最も優れていた。
未経験の新人にセンターを奪われ、イズミには厳しく当たるようになっていた。
社長からは、人気が落ちてるルイとテルマの二人に接待をさせられ嫌気がさしていて、何もかも上手くいかなくなっていたときに…。
メンバーが殺人を…しかも社長…
彼女の罪を共有し隠蔽するメンバー。
上手くいくのか…。
バラバラだった三人が最悪な状態になったときに逃げずに協力していくなんて、ね。
三人だからこそさまざまな問題をクリアしていけたのかも…とは思うが、ハラハラする危うさは常に付き纏う。
三人だからこそ、どん底に落ちても笑えるのかも。
やっぱりアイドルなんだ。
ラスト、幕が上がる。
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いわゆる地下アイドルが事務所の社長を殺害し、その死体を山に埋め、なんとか隠し通してアイドル活動を続けようとするお話。
物語の起の部分を読んだ段階で、このお話はどうオチをつけるんだろうと思った。完全に逃げ切っても、露見して逮捕されても物語としては後味が悪い。ネタバレになるので書きませんが、いい落としどころだったと思います。少なくともやりきった感はある。
あと、タイトルは帯にある「ライブは死体を埋めてから!」のほうがよかったと思います。ファンの目線はほとんどないので、推しという感じではないです(アイドルを象徴する言葉として編集部が「推し」を使いたかったのかも)。 -
最近書店でよく見かけるので、手に入れて読んでみた。
息つく暇もないくらい怒涛の展開でストーリーが進んでいき、ほぼ1日で読み終わってしまった。
3人組地下アイドル「ベイビースターライト」の物語。
社長の羽浦を殺してしまい…死体を3人で埋め、バレないかヒヤヒヤ…
なんとなく冷めている部分のある主人公のルイ、とにかく熱血で正直で勝気なテルマ、圧倒的な容姿やスタイルを持つが根がお嬢様のイズミと、それぞれのキャラが立っていてよかった。
とにかく常にピンチだし、追い詰められているのが若い女子なので、読んでいてこちらがドキドキした。
圧倒的なスピード感があり、非常に読んでいてスリリングなアイドルハードボイルドサスペンス!
読後感は爽やか。 -
ずっと積読していて連休に入ったので一気読み。
面白かった。
読み終わって他の方も感想で書かれてるけど『推しの殺人』てタイトルが微妙?
事件に対してファンから見た目線描写はなかったけど。
これからの三人が楽しみ。
と、ここまで書いて気づいた❢
読者目線の『推しの、、、』なのね。
と、勝手に解釈。
続編あればいいな。-
初コメです。
テンポが良いので飽きさせない作品ですよね♪私も彼女たちの今後を描いた続編を期待したい一人です^_^
アイドルをテーマにしたサク...初コメです。
テンポが良いので飽きさせない作品ですよね♪私も彼女たちの今後を描いた続編を期待したい一人です^_^
アイドルをテーマにしたサクッと読める作品だと柿原朋哉さんの『匿名』も(ミステリではないですが)オススメです^_^2024/05/04 -
マメムさん
コメントありがとうございます。
私も疾走感ある内容と最後は事件が明るみになって捕まると思っていたので、続編がくればいいなと思った...マメムさん
コメントありがとうございます。
私も疾走感ある内容と最後は事件が明るみになって捕まると思っていたので、続編がくればいいなと思ったラストでした。
『匿名』も機会あれば手にしてみます(^^)2024/05/04
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真相のほどは良く解らないが、アイドルって大変なんだろうなぁ。
芸能界の深い闇も感じた。 -
筆者の目標である「プリンのような作品を書きたい。さっと読むだけでもプリンのカスタードみたいに濃厚で、さらにじっくり読みこめばカラメルソースのように極上の味わいがある作品が書きたい」まさにそんな作品です。さらさら〜と読めるし、バレるかバレないか?そしてどう着地するのかが気になって一気読みです。
しかしながら、帯にもある通り、桐野夏生の「OUT」を彷彿とさせるオマージュ作品として楽しむべし。 -
思わず応援してしまう1冊。タイトルは推しの殺人……?
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章立てが無く、最後までいくのが当にノンストップっぽくて良いです。
後半に出てくるドッキリ番組の行は、「上手く使っているなぁ」と感じました。
しかし、帯の惹句の「地下アイドル版「OUT」」のように、これまで自分(も含め多くの方)が見たり読んだりしてきた作品のパーツの組み合わせに思えて、少し醒めました。
要は、それを感じさせない作り方をして欲しいのです。
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タイトル通り、アイドルグループのメンバーの1人が殺人を犯したところからストーリーが進んでいく。
不仲だったべビスタのメンバーが、罪を共有する事で絆を強めていくが…
今後が気になるラストでした。
思わずべビスタを応援したくなります!