在外日本重要絵巻集成

著者 : 辻英子

• 笠間書院 (2011年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

原典に就くことは、研究の出発点であるーー

海外に所蔵される善本の絵巻物を発掘、収録した
『在外日本重要絵巻の研究と資料』（笠間書院、1999年2月刊）
『在外日本重要絵巻の研究と資料　続編』（笠間書院、2006年10月刊）に続く書。
【研究編】【影印編】の2冊セットの本です。

【研究編】には、大英図書館所蔵『源氏物語詞』をはじめ
【影印編】に収録した内、五作品の翻刻と解題・論考等を収録。
加えてベルリン国会図書館蔵『元興寺縁起』に関連する論考など、付論二篇を収録する。

【影印編】には十一作品の全文をカラー影印で初めて収載。
アメリカ・フリーア美術館所蔵『鶴草子』、ドイツ・ベルリン国立図書館所蔵『蓬莱物語』ほか
イギリス・オーストリア・日本と五ヵ国の貴覯本にして善本である絵巻物を収録。

著者プロフィール

昭和11年（1936）生まれ　日本文学専攻／文学博士。日本女子大学文学部国文学科卒業（昭和33年 1958）。慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得退学（昭和38年 1963）。平成18年（2006）、文学博士（慶應義塾大学）。オーストリア国立ウィーン大学哲学学部民俗学科に正規学生として学び（昭和45-50年 1970-75）、単位取得退学。慶應義塾大学医学部付属厚生女子学院（現、慶應義塾大学看護医療学部）（昭和36-45年 1960-70）、日本女子大学（昭和52年-平成4年 1977-92）、鶴見大学（昭和59年-平成15年 1994-2003）非常勤講師を経て、聖徳大学人文学部日本文化学科教授（昭和61-平成24年退職 1986-2012）。
著書に、『日本感霊録の研究』（昭和56年〈1981〉笠間書院）、『在外日本絵巻の研究と資料』（平成11年〈1999〉笠間書院）、『スペンサー・コレクション蔵日本絵巻物抄　付、石山寺蔵』（平成14年〈2002〉笠間書院）、『高野大師行状図画』（平成17年〈2005〉親王院堯榮文庫）、『在外日本絵巻の研究と資料　続編』（平成18年〈2006〉笠間書院）、『在外日本重要絵巻集成』（平成23年〈2011〉笠間書院）、『在外日本重要絵巻選』（平成26年〈2014〉笠間書院）、上記の研究と公開した功績により日本学賞（日本学基金主催）を受賞（平成26年〈2014〉11月24日）。

「2018年 『海を渡った日本絵巻の至宝』 で使われていた紹介文から引用しています。」