日本怪異妖怪事典 関東

著者 :
  • 笠間書院
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本棚登録 : 101
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305709479

作品紹介・あらすじ

全国の怪異妖怪を地方別で紹介する「日本怪異妖怪事典」シリーズ第2弾!
茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、伊豆諸島、広域、その他、各地域の伝説・伝承に登場する妖怪から現代怪異まで、1300種類以上を掲載!

「日本怪異妖怪事典」は、古代から近現代まで、地方で語られた伝説、伝承、民話、神話、昔話などから、怪異妖怪、不思議な話を収集し、地方別で紹介する事典シリーズです。

【目次】
はじめに
茨城県/栃木県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県/東京都(伊豆諸島)/関東広域/その他
索引/おわりに/参考資料

感想・レビュー・書評

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  • 日本怪異妖怪辞典の第二弾 関東編。

    第一弾が北海道だったので、次は東北と思っていたのですが、なぜか関東。東北の妖怪怪異というと、まずは遠野が思い浮かびます。それだけ、有名なので収集と整理に時間がかかるといったところなのでしょうか。シリーズとして刊行されるそうなので、いずれ出会える時を楽しみにしています。

    COLUMNの「地方別にみていくことの基本」が興味深いです。
    島国という限られた範囲の日本では、それぞれの地方ごとに独立した怪異があるわけでなく、共通の何かから派生したものであり、それぞれの差異がなぜ発生したかを解き明かしてゆくべきである。ざっくりした理解ですが、そんなようなことを言っていますね。
    こんなところでも、日本独特のガラパゴス化なのかな、と思いました。島国であるので、アジアや西洋と怪異を比較したときに、初めて日本独自のものがわかるのではないかな、と思いましたね。

    そう思いはしても、人類全体で見たときに共通する怪異の根っこはあるもので、じゃあその根っこがはどこからきているのか。人類の文化の伝播につながるのか、集団的無意識につながるのか、なんて浅学ですが妄想を逞しくしてしまいます。
    源流がこれにあるから、我こそが至高。なんて考え方は意味がないと思います。源流があってこその、派生の面白さであります。

  • 執筆時、新型コロナウィルス禍による、公共施設への制限があり、図書館へ行くことがままならなかった、とあとがきにある。
     でも、著者の所有する資料が異常なので、凄まじい怪異妖怪変化タブーその他が収録されてゐる。
     表紙の東京電波塔は、確かに怪異の舞台なのだが、ある種の著者の
    「じっちゃんの名に懸けて」
    であるらしいことが前書きから伺へるので買って読んでみてほしいの。

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著者プロフィール

著者 氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
千葉県生まれ。イラストレーター。幕末から明治にかけての錦絵・絵草紙・戯文がおもな研究領域。妖怪に関する活動は、『和漢百魅缶』や『妖界東西新聞』にて日刊で作品公開をしているほか、画像妖怪についての研究周知をイベントなどを通じ行っている。2007年、角川書店『怪』大賞受賞。2012年からはウェブサイト『妖怪仝友会』にて伝承・画像・佃承各要素の妖怪をあつかう鬼質学誌『大佐用』を月2回(13・29日)公開中。共同執筆論文に「マンボウ類の古文献の再調査から見付かった江戸時代におけるヤリマンボウの日本最古記録」(共同執筆・澤井悦郎)がある。新・妖怪党、妖怪仝友会、山田の歴史を語る会同人。VTuber「蠱毒大佐」のキャラクターデザイナーでもある。

「2021年 『日本怪異妖怪事典 関東』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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