10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術: 日常の“あの場面”をどう乗りきればいいかを学ぶ、話し方教室

著者 :
  • 笠間書院
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305709844

作品紹介・あらすじ

「今、忙しいんじゃないかな」と、会話に慎重になってしまう
「なんて言えばいいんだろう」と、言葉が出てこない
「どう思われるだろう?」と、人からの評価が心配
こうした理由で「自己主張をする」ことを避けてはいませんか?

自己主張というと、わがままと勘違いされがちですが、そうではありません。自己主張は、自分の気持ちや意見を相手に伝えることです。
自分の考えや気持ちを相手に伝えなければ、コミュニケーションは成立しません。「自分はこう考えている」と伝えてはじめて、「相手はどう思っているのか」を知ることができ、お互いを理解し合えるようになるのです。  

人と上手にコミュニケーションが取れる大人になるためにも、10代から会話の頻度を高め、自己主張の訓練をしておくことはとても大切です。
たくさんのトライ&エラーを繰り返しておけば、それは必ず大人になったときの糧となり、人生をより豊かで幸せなものにしてくれます。

本書では、学校生活や家庭でよくある48のシーンをもとに、言いがちな言葉を切りかえて「好かれる自己主張」を身につける方法を解説します。あわせて、自分の心の声をしっかり聞くことの大切さもお伝えします。

10代のみなさんはもちろん、中高生のお子さんを持つご家族、学校の先生、かつて10代だった社会人まで、幅広い方々に読んでいただきたい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 見開きで会話の訂正、次の見開きで解説と、サラッと読める本です。
    が、こんな風に返せる高尚な人間力のほうが欲しい。
    (使っていけば、自ずとそういった人物になれるのだろうか?)

  • これは「共感の技術」を、10代向けに受け止めやすくしたもの。
    「宿題やったの?」「ほっといてよ!」みたいな、コミュ問題のあるある事例を1つ1つ挙げて、見開き2ページの読み切りで解説を加えている。難しさは一切なく、柔らかい言葉遣いなので素直に読める。

    章立ては6つあり、会話、返答、お願いする、意見する、励ます、自分との対話、のシチュエーション別に構成される。
    慣れている人ならば、それら全てがiメッセージと、未来指向型の伝え方に基づいていると気づくのでは。
    アサーションの書籍などとも同様に思う。

    実例が多かったので、特に刺さったものを5つ紹介させていただく。

    ①言いたいことをそのまま言うのは「甘え」
    これは結構手痛いと思う人も多いはず。
    ほっといてよ、とか、口出ししないで、とか、つい反射的に口に出てしまうワード。これは自己主張ではなく、甘え。その2つは分けて考えておくとより良い。
    逆を言えば、甘えたい人はどうぞ、だ。(言い方!)

    ②励ましは「do」ではなく「let's」で
    これもやりがち。「〇〇した方が絶対いいよ!」とか言うよね〜。これって上から目線。
    よーし、パパと片付けするぞ〜っ、と日々letsしているはずなのだが、心の折れる音がするほど我が子らには通じない。なぜだ。

    ③会話の始まりのネガティブワードはNG
    これもやりがち。「あのさぁ、、、」
    これだけで、もう相手は防御体制。コイツ、なんか言ってくるぞ、とファイティングポーズにさせてしまう。この代案は、「ちょっと気になるから、言っておくね」
    うーん、これは使えそうで、なかなか実践が難しいのでは。特に奥さんに対して…。

    ④からかいに聞こえる「さすが!」「マジメ!」
    褒めるって、本当に難しい。何を言ったら喜んでもらえるか、とか瞬間的に思い付かない。ほんと大喜利。結果、口から飛び出てしまうアンポンタンワード。さすがです。
    「私は凄いと思う」とほんの少し付け足すだけでも、ニュアンスを変えられる。

    ⑤最後に自分との対話(6章)は導入部が良かった
    いやだな、うらやましいな、不安だな、というネガティブな感情だけでなく、欲しい、なりたい、というポジティブな気持ちも、もう一歩自分に踏み込んでみる。
    「どうしてそう思うのかな?」と自分に問いかけてみるだけで、できる。漠然とした思いを小さな形にすることで、心がよりスッキリする。めちゃくちゃ強い不安を抱えている人の場合、また別の方法がいるのでこの例ではない。

    こんな感じ。
    何かキッカケがあって書籍まで購入したのだが、肝心のキッカケを忘れてしまい、少し物足りなさがあった。
    ごめんけど20分で読めた。(だから言い方)


    でも良著でした。(褒め下手かって…)

  • 川和の図書室にあった新着本。
    何かを伝えるときは「私は〇〇なんだけど、あなたはどうかな?」と言うといい。

    言葉の伝え方についての本は世にたくさんあるが、この本はシチュエーションごとに分かれていて見開き2ページで一場面だったので読みやすかった。

    また、最新の本なので流行語「しらんけど」やSNSについて書かれていたのもよかった。

    なおちゃんにおすすめしたい。

  • 息子に読ませたいと思って借りてきたが、私も「コミュニケーションに慎重になりすぎて自己主張をするのが苦手」な自覚があるので参考になる部分が多かった。

    「人から嫌われない」「良い人だと思われる」ためではなく、「自分の意思が正確に相手に伝わる」ことがコミュニケーションにおいて大切なんだなと今さらながらに感じた。
    そして自分の意思を伝える為には自分の本心を理解していることが大事。その為にも常に今自分がどう感じていて何をしたいのか、心の声聞いて小さな事でも自分で選んで決める癖をつけたいと思う。

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著者プロフィール

大野萌子(おおの・もえこ)
公認心理師。2級キャリアコンサルティング技能士。産業カウンセラー。
(一社)日本メンタルアップ支援機構代表理事、企業内カウンセラーとして長年の現場経験を生かし、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とする。官公庁・企業・大学などで講演・研修を5万人以上に実施。シリーズ51万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』ほか著書、『世界一受けたい授業』などメディア出演多数。

「2023年 『10代のうちに知っておきたい言葉と心の切りかえ術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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