- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784305710048
作品紹介・あらすじ
春夏秋冬、四季の移ろいを感じられる日本では季節ごとに行事や儀式、またその季節ごとの旬というような楽しみがあります。そして、昔から歌い継がれている童謡や唱歌にも、その季節を感じられる歌や、その行事を歌った曲がたくさんあります。
本書ではその日本に伝わる歳時記、伝統行事などを、童謡や唱歌で振り返り、読み解いていきます。
1月(睦月)から始まり12月(師走)まで、お正月の節句、春の桃の節句、5月の端午の節句、夏の七夕、秋の重陽の節句など、誰もが口ずさんできた童謡の、その歌詞に込められた意味や想い、曲が作られ歌われた背景などを「童謡の謎」で知られる著者が、解説、分析していきます。
季節の行事や歳時記にも詳しくなり、案外、知らずに歌っていた童謡の秘密を知って、明日誰かに話したくなる新しい知識がいっぱいの1冊です。
【目 次】
まえがき
第1章 睦月から弥生
①元旦 一月一日 元旦は国民全員の誕生日だった!
②節分 まめまき 豆をまくのは“魔の芽”を摘み取るため!
③建国記念日 紀元節 建国記念日の建国とはどの時点か?
④富士山の日(2月23日) ふじの山 日本一の山ではなかったことがある?
⑤春 しゃぼん玉 しゃぼん玉は子供の命のことだった
⑥春 はないちもんめ 「勝ってうれしい」は「買ってうれしい」だった
⑦桃の節句 うれしいひなまつり 神様の元に“お嫁にいらした”ねえさま
⑧3.11(東日本大震災) 花は咲く 被災地へ義援金になっていく歌
⑨卒業式 贈る言葉 卒業生がモデルではなかった卒業の歌
⑩卒園 一年生になったら ともだち100人…児童心理を突いた歌
⑪春 さくらさくら ふたとおりの歌詞で習う国花の歌
第2章 卯月から水無月
⑫春 ちょうちょ ちょうちょには2番もあった!
⑬端午の節句 こいのぼり 詞の中におかあさんが登場しないのは?
⑭新茶 ずいずいずっころばし 茶壺に追われてとっぴんしゃんとは
⑮母の日 かあさんの歌 はじめ「母の日」は3月だった!?
⑯父の日 うちのお父さん 「父の日」にはバラを贈るのが本当!?
⑰梅雨入り アメフリ 蛇の目でおむかえ、雨もまたうれし
⑱らくだの日(6月22日) 月の沙漠 ”らくだ”に隠された意味とは?
第3章 文月から長月
⑲童謡の日 かなりや 童謡一号曲は今こそ大切な歌である
⑳七夕の節句 たなばたさま 年に一度だけ逢える織姫と彦星
㉑お盆 僕は唱歌が下手でした みたままつりで出会った歌
㉒海の日 ウミ 夢が広がる歌詞に隠されたものとは?
㉓山の日 アルプス一万尺 アルペン踊りを踊るって何?
㉔終戦記念日 リンゴの唄 リンゴ高いや、高いやリンゴ
㉕二百十日 夕焼小焼 関東大震災が生んだ名作童謡
㉖からすの日(9月6日) 七つの子 七つの子って七羽? 七才?
㉗重陽の節句 きく 最初は菊ではなく薔薇の歌だった
㉘十五夜 お月さまと影ぼうし 有名作家が4年生で書いた「月のうた」
第4章 神無月から師走
㉙秋 もみじ どうして“もみじ狩り”と言うのか?
㉚秋 どんぐりころころ なぜ唐突に2番で終わってしまうのか?
㉛秋 里の秋 兵隊さんだよ、うれしいな
㉜みかんの日(11月3日)みかんの花咲く丘明るいけれど悲しくなる歌の意味
㉝冬 雪 「ゆきやこんこん」ではないのです!
㉞わらべ歌保育の日 かごめかごめ かごめは籠目?それとも籠女?
㉟クリスマスイブ きよしこの夜 ネズミのおかげで生まれたクリスマス・ソング
㊱年の瀬 お正月 こまをまわして悪霊を払え!