- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784306043497
感想・レビュー・書評
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エンジニアの役割、みたいな話がとても面白い。でも個別のプロジェクトの話などが整理されずに並んでいるのもよい。
原著「An Engineer Imagines」を「ピーターライス自伝」邦訳した訳者ら(編集者?)に違和感を感じた。
エンジニアが仕事の喜びを書きたいと純粋に望んで遺された、前向きになれる本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天才構造設計士であるピーター・ライスの自伝。
書いていることがイメージできず、読むのに苦労しました。
実際に構造設計するようになって
再読したい一冊です。 -
かつて、この世界にピーター・ライスという人物がいた。
彼は如何にして、構造技術者としての人生を歩んだのか、
案外、語られぬ歴史を紡ぐのは難しいので、是非積読したい書籍です。 -
・丹下健三さんが設計した大阪万博の巨大なスペースフレームは鋳鋼で作られたことを知る。この本では、よく鋳鋼が出てくる。堅くてもろいが変幻自在な鋳鋼はあまり関心を持ったことが無かった、こういう考えるきっかけを得れたことは収穫。
・エンジニアリングにおいては、構造は正確でなければならない。失敗は許されないのだ。何か革新するときには、高度な技術をもった人間たちが何の感情も交えずに、緻密かつ徹底的な分析をへて問題解決に臨むことが求められる。
・鉄鋼建設会社のようながんじがらめのところは、自国では融通が利かず、硬直的、外国では協力的で柔軟、という法則があるようだ。業者ができるとかできないというのを、けっして鵜呑みにしてはならない。本当の理由は別のところにあるに違いないからだ。
・建築のスケールというものは、どのレベルでもうまく機能していなくてはならない、つまりどこから見ても興味を起こさせる、明快なものでなければならない。
・エンジニアと建築家を区別するために、私は次のように述べたい。建築家は課題に対してクリエイティブに対応するが、エンジニアは本質的に革新性に満ちた方法をとる、と。 -
構造家ピーターライスが死ぬ間際に書いた本。
様々なプロジェクトのエピソードとともに構造家ピーターライスは建築への想いを楽しそうに語っていく。
そうこの本はお祖父ちゃんが死ぬ間際に孫の建築屋・技術屋に伝えたえておきたいことの全てが書かれている。
本当に大切なことは、どんな要素や素材も、それら本来の性質を外に表しながら建築に取り入れることだ。
ライス
素材の本質を探究することは、エンジニアリングデザインの本質ともいえる
ライス
最後に
ピーターライス辞世の詩。
「そろそろ行く時がきた」
今夜自分が去っていくことは分かっている
戦いは終えた
そしてゆっくりと別れの挨拶をしながら
近しい友人たちに自分の愛を
はっきりと伝えなくては
支え、支えこそは彼らがくれ
私を生きながらえさせてくれたもの
歳ゆかずして
だが愛に暖かく包まれて死ぬ
時間の一点で次元を超え
別のところに逝く
決して問うてはならない贈り物
それは私のものになった
私の脳波が冷たい夜気を貫いて
見えない友人たちに別れを告げてまわる
私の死後を
私は知りたい
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構造エンジニアピーターライスの自伝
彼のエンジニアの役割とか構造に対する考えが
作品とかの説明とともにわかります。
とてもお勧めです