都市この小さな惑星の

  • 鹿島出版会
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306044265

作品紹介・あらすじ

建築家リチャード・ロジャースが「都市のあるべき未来像=サステナブルな都市」を提言する。それは、公正な都市、美しき都市、創造的な都市、エコロジカルな都市、ふれあいの都市、コンパクトで多核的な都市、多様な都市である。

感想・レビュー・書評

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  •  この本は確かかばちゃんの推薦。

     都市計画とか論じていても、不勉強で、しらない名著が沢山あることを認識して、ぽつぽつ翻訳書を読み始めた。

     リチャード・ロジャーズは、主にイギリスで活躍している建築家、都市計画家。

     2000年前の時点で、サステイブルな都市政策を主張しているのは先見性が高いと思う。

     ただ、建築家の文章は、断定的・理屈なしにそうだよねと思わせる主張が多く、新鮮ながら、例えば、社会科学系の学者は説得されないだろうなと思う。

     自分は、沢山のアイディアをもらった。

    ①サステイナブル都市の定義のうち、「創造的な都市(寛容で前向きな試みが、人のもつすべての力を引き出し、急速な変化にも柔軟な場所)」「ふれあいの都市(公共の場所がコミュニティと人の流れを活性化し、電子的にも直接的にも情報を交換できる場所)」が、ぐっときた。(p169)

    ②私たちにとって、豊かさの根源となるものは基本的には二つしかないことは議論の余地がない真実である。その一つは、私たちが地球からえるものであり、もう一つは、私たちが自らの創造的なイマジネーションからえるものである。私たちが前者ひょりも後者を重視してことをなそうとしない限り、(中略)私たちが、文明的で広い意味で同じ生活水準を維持していくなどということは考えることすらできない。(p147)

    ③(サステイナブルなコニュニティの建設のためには)現代の技術とコニュニケーションを駆使して、社会全般の市民の参画を深めていくとともに、現代都市のもつダイナミックな複雑性がもたらす問題への積極的な取り組みがなされることが必要になるであろう。(p63)

     都市をいまより、住みやすく、身近な活動を可能とするための、アイディアと叱咤が満ちている。

     こういう感じの気合いの入った本は日本の学者には少ないような気がする。

     都市政策を担うものとして元気をもらいました。

  • やっとちゃんと読めた。(2年前に挫折)
    市場主義に対抗するボキャブラリーが増える。
    都市とか建築家とか、都市計画っていうのに詰まったらまた読もう。

  • リチャード・ロジャースの都市論

    環境問題から、サスティナビリティ、コンパクトシティ、創造都市、イギリスのSRB(貧困地域の都市再生プロジェクト)などについて言及している。

  • ポンピドゥーセンターの生みの親、建築家リチャードロジャースが書いた、20世紀の環境問題への都市計画からのアプローチ。第1巻。
    図や写真が豊富で字も大きいので、専門書としては入門レベルで読みやすい。

    表紙がポップでいい。ポンピドゥーセンターに行きたい。 けいた

  • なんだかね、感動したんです

    だから思わず建築やろうって思ったくらい

    手に取ったのは、高校の時かな?衝撃だった

  • 最近流行りのサステナブル デヴェロップメントについて学べます。都市計画系。

  • ピンク。

  • 建築家:リチャード・ロジャース
    と研究者:アン・パワーの共作。ロンドンという一つの都市から始まる都市再生論。建築的な観点と社会学的観点を結びつけながら展開し、理想の都市像(経済、消費、建築etc...)を導く。

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