- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784306052383
作品紹介・あらすじ
環境芸術として図解する日本建築の伝統美。1952年にドイツで出版された日本建築史の名著の復刻。独自のドローイングと写真300点余で語る自然との融合、清純性と素材感の美。アーキテクトの眼差しと教養があふれる芸術作品的な一冊。
感想・レビュー・書評
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2005年頃、大学生の時に読み、深い感銘を受けた一冊です。
日本建築や日本庭園、また日本文化に興味がある方には、非常にオススメする一冊です‼️詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古来の和風建築を眺める。
大学の「建築史」の参考書として購入。竪穴住居に始まり、戦前の住宅までが紹介される。明治以降の現代的な建築物は取り上げられず、伝統的な和風家屋を知りたいときに最適である。
建物の写真や平面図、立面図が豊富な点が良い。特に写真は風情が感じられ、空気感も伝わってくる。また建築物が描かれた絵や埴輪などの造形物にも広く取材している。ただ挿図が豊富のため仕方ないところではあるが、挿図とその解説のページに隔たりがあるところがあって読みづらいのが少々残念である。
構造や様式が網羅的に解説されるわけではないが、そのぶん用語辞典のような教科書と違って、読み物としておもしろく、自然体の理解ができる。著者のユニークな建築観という感じでは無く、おおむね一般論をベースにまとめられている。もちろん著者の感性や価値観も介入しているが、少々言い過ぎるところがあると註解者がツッコミを入れていて惑わされずにすむ。
目次
1.概説
2.史的概観
3.原始住居
4.神社
5.仏寺
6.帝都と皇居
7.城と城下町
8.公卿住宅と武家住宅
9.茶室と茶庭
10.農家