- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784306052574
作品紹介・あらすじ
ジェイコブズの都市経済論。都市の成長や衰退はどのように起こるのか。都市と農業の関係、産業の分化と多様化の仕組みとは。都市の基本原理を経済学的側面から分析する。
感想・レビュー・書評
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歴史的名著なのだろうけれど、残念ながらこれからの産業を前提とした場合には通用しないところが多い。
アメリカの経済史を学ぶ目的で読むといいのではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
都市論、街づくり、建築関連で、読んでおくべき著者として、会社の大先輩に勧められた。
「どうして成長する都市もあれば、沈滞・没落する都市もあるのか」という問題意識から出発する本書。
よく言われる、農業→都市、の発展形態を「ドグマ」として一蹴する。
「都市もまた主要な経済機関である」
として、あれこれと話が展開してく。
ノンフィクション作家・ジャーナリストらしく、
「ただ古い仕事を続けて繰返すだけの経済は、あまり拡大せず、当然、発展もしない」
「地方の奥地と交易するだけでは、都市は発展しないのである」
「古い技能とか古い製品を保存しようとする社会の能力は、それらを、新しい財貨やサービスあるいは新しい用途と併用することからくるようである」
ほか、名言・金言・雑学の宝庫。読み物としては面白いのだが、タイトルの『都市の原理』を、まだ消化しきれず。。。
しゃべりの上手い講演者の話を聞いた後みたい(「そうそう」「分かる!」と聞いていたが、書き起こそうとすると、いろいろ話がつながらないみたいな……)。
しばらく間をあけて読み直そ。 -
歴史家のような詳細なデータはないが、壮大なストーリー展開が勉強になる。こういう「壮大なオオボラ(?)」をふけるようになりたい。