サインシステム計画学: 公共空間と記号の体系

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  • 鹿島出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306073036

作品紹介・あらすじ

サイン設計の第一人者によるデザインの体系。鉄道や道路から複合商業施設まで、公共空間のサインシステムのデザインを、豊富な実例と緻密な理論で講義。東京オリンピック、営団地下鉄など歴史解説も充実した決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 名著。いままで知らずに損していた。博士論文をもとに書籍化。体系的。実践的。本格的。説得的。読み返すことになりそう。愛読書候補。

    スマートフォンやウェアラブルなどを通じたデジタルなナビゲーションサービスも「サインシステム」という大きな枠組みのなかに位置づけることができる。

    現状のサインシステムにはそういったデジタルサービスの観点が欠けているので、この分野でいずれ貢献してみたい。

  • 極めて興味深い本です。デザインや建築、都市工学に携わる人のみならず、一般の事業の実務家にとっても意義深い知識と理解が得られます。

    駅構内の案内看板を中心に、公共空間における公的コミュニケーションのデザインを論じており、それは広くデザインにおける総合的なディレクションとは何かを論じることに繋がっています。

    歴史編と理論編から構成され、前者では東京オリンピック以来の日本におけるサインシステムのトライアンドエラーの系譜を成功・反省共に振り返り、後者ではデザインを構成する諸要素について仔細に分析・検討・解説しています。

    恐らくこの本自体がサインシステムの観点から慎重にデザインされていると思われ、編・章・節の構成展開、文言、文字組やレイアウトが適切に配置されているため読むこと自体が心地よく内容に没頭できます。

  • 営団地下鉄、仙台市地下鉄の案内板、いわゆるサインシステムを作った人による、日本のサインシステムの歴史および設計理論についての本。
    めちゃくちゃ詳細に歴史と理論を説明しています。これさえ読めばきっとあなたも軽々しく看板なんかつくれないんだからね!てなぐらい。

    こういうのを見ると、物事をトータルで考えるグランドデザインってものの重要性を痛感いたしますですよ。

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