格差社会と都市空間 ――東京圏の社会地図1990-2010

制作 : 橋本健二  浅川達人  橋本健二  浅川達人 
  • 鹿島出版会
3.00
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 60
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306073555

作品紹介・あらすじ

格差拡大の30年を読み解く――。ジェントリフィケーションの進行や公営住宅の衰退など、変容する現代都市の空間構造の実態を明らかに。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東京は武蔵野台地の東端に位置し,台地の上は山の手,下の低地は下町と呼ばれる。
    江戸期,山の手には武士が居住し,下町は町人が暮らした。
    山の手の武家地と下町の町人地という江戸の空間構成が今でも受け継がれているという。

    東京の都市空間における格差は,感覚としてはあったが,著者らは各種データをもとに提示した。

    旗本屋敷は上流階級の邸宅に,武家地は中流サラリーマン住宅地に,町人地は従来からの商人や職人とともに工場労働者や下級サラリーマンの住む町になった。

    関東大震災後の復興都市計画で,東京は「商業地域」「工業地域」「住宅地域」に色分けされた。
    都心の商業地域をはさんで北・東が工業地域,西が住居地域となる。
    この色分けはその後長く空間的・文化的に継承されるようになるが,その後1990年代に入ると,徐々にその色分けが浸食されるようになり,今に至っている。

  • 東2法経図・6F開架:361.8A/H38k//K

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

橋本 健二(はしもと・けんじ):1959年生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専門、社会学。

「2023年 『階級とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×