スラヴ吸血鬼伝説考 増補新版

著者 :
  • 河出書房新社
3.88
  • (2)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309006963

作品紹介・あらすじ

ブルガリア、ユーゴスラヴィア、ポーランド、ウクライナ、白ロシアなどのスラヴ民族の心のひだにわけ入り、フォークロア資料を駆使して吸血鬼が生まれる原郷世界をたずねる画期的労作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おすすめ資料 第449回 (2018.11.02)

    この本は、スラヴ民族のもとに伝わる吸血鬼伝説を収集し、その性質について解説したものである。

    吸血鬼伝説の故郷である南スラヴ地域および他のスラヴ諸国に伝わる数々の伝説が紹介されており、
    映画や小説でおなじみの吸血鬼の原点を知ることができる興味深い一冊です。


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A0306704646&mode=one_line&pvolid=PV%3A0005129465&type=CtlgBook

    【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】
    https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1942573082459054

  • 学者先生の研究論文を書籍化したもの。故にミーハーなタイトルに反して中身は堅実で学術的。西欧の耽美的な、ブラム・ストーカーに始まる吸血鬼文学とは全く違う流れの、『吸血鬼が実在している』東欧世界に於いての近世以降の吸血鬼関連の伝説や習俗などを紹介している。吸血鬼と共に暮らしてきた人々の生活が覗ける良本。挿入されている吸血鬼民話が秀逸。2F右奥

  • 何故、吸血鬼伝説が生まれたのか、風土や信仰などの観点から検証。フォークロアに興味があり、学術的に知りたい人向け。娯楽性は皆無。良い本です。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1934年、東京生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。
東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻はスラヴ文献学・スラヴ言語文化論。

著書に『スラヴ吸血鬼伝説考』(河出書房新社)、『スラヴのことわざ』(ナウカ)、『ロシア民俗夜話』(丸善)、『ロシア異界幻想』(岩波書店)、『諺で読み解くロシアの人と社会』(東洋書店)などがある。
訳書にプーシキン『ボリース・ゴドゥノーフ』(『プーシキン全集』第三巻、河出書房新社)、アンドリッチ『呪われた中庭』(恒文社)、ブルリッチ=マジュラニッチ『昔々の昔から』(松籟社)、ポゴレーリスキイ『分身』(群像社)など。

「2018年 『宰相の象の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

栗原成郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×