- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018133
作品紹介・あらすじ
本名、土肥庄次郎。元旗本、彰義隊の生き残り。その後、静岡二丁町に幇間として現れた。その露八が、旧主「二心殿」徳川慶喜から龍馬を斬った男?今井信郎まで、江戸時代のいわく付きの十余人の"実像"を、裏返し読みで推理する。
感想・レビュー・書評
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斬新な歴史の新解釈といいたいところだが、どこかで見たような説ばかり…
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元旗本 土肥庄次郎は彰義隊の生き残り
明治には太鼓持ち(幇間)松廼家露八
独特の視点で歴史上の人物をぶった切る
面白いですね -
露八っていう元旗本の彰義隊の生き残りが、江戸時代のいわく付きの方々の話をするという内容。
途中から露八なのか著者が語っているのかわからない構成となっており、江戸時代から明治、はたまた現代と話題が飛ぶ飛ぶ(苦笑)。
山田長政(タイでブイブイ活躍した武将。タイで『YAMADA』という映画にもなっててビックリした★)の話では大学の先生の論文が引き合いに出されたり、次郎長一家では昭和の映画とかの話題をしていた。
……語っている人って、明治時代の露八だよね…?
タイトルにも『露八史観』って書いているやん。
まぁとにかく、著者の妄想がつらつらと書かれてい内容でした。すっごく主観が濃いので、内容の異説が説得力がないんですよね。
冒頭の、露八が将軍・慶喜の悪口を言っていたところとかは面白かったんですが、途中から無理がありすぎた感じがした。
登場人物・露八が最後まで、露八の気持ちのまま露八と関わった幕末の人物のとの思い出話を語るという物語の方が小説としてはすっきりしてたんじゃないかなぁ。
著者が江戸時代の人物の異説を、論文を書くとまではいかないが、ただなんらかの形で書きたかっただけの話、という印象しかないです。