- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018157
感想・レビュー・書評
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たとえば行動する主体をいつの間にかズラしたり、有り得ないほどに時間を圧縮したり、固有名と普通名詞、敬語と謙譲語、男言葉と女言葉をごちゃ混ぜにしたりすることが、表題作はじめ福永信の小説の空気をつくる(レ)トリックになっているのだが、だからどうした。
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kawashimaさん辛辣!わらったよ。大笑い。辛辣!わらったよ。大笑い。2009/01/18
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skooooooooooooooooooooolさん今読み返してみると、そんなに悪い小説ではないような気もしますが、ね。これは速度の速い小説であるから、速読しては元も子もない。速度の早い小説だ...今読み返してみると、そんなに悪い小説ではないような気もしますが、ね。これは速度の速い小説であるから、速読しては元も子もない。速度の早い小説だからこそ、たっぷり時間をかけて読まないと楽しめない。2009/02/02
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細かい描写の
人間観察はわかったけど…
不思議な短編。 -
ヘンテコなおもしろい小説。
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初めて読んだ福永信。
先が読めず、こうもオチがない小説を読んだのは初。
表題作と「座長と道化の登場」はまだ読みやすかったのですが、「人情の帯」「2」はこんな書き方、と理解できるも読みにくくてページが進まず困った。
スライドショーを見ているような、はたまた絵画を見ているような感覚になりました。
内容よりかは雰囲気を味わう小説です。
数年後、読みかえそう。 -
一言でいえば、へんてこな小説である。たった2ページの間に、女が恋をし、結婚をし、子供を生んで、死ぬ。いきなりである、すべてが。そして同時進行で心の中で起こる疑問やら感想が、話の進行を妨げる。ユニークな文体、構成というか、ある意味、ただ読みにくい駄文とも取れる。4、5編で一冊が成り立っているのだが、正直途中から疲れた。これを新しいと感じるかどうかは、読み人それぞれの判断に任せるしかない。