コップとコッペパンとペン

著者 :
  • 河出書房新社
3.23
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本棚登録 : 181
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309018157

感想・レビュー・書評

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  • たとえば行動する主体をいつの間にかズラしたり、有り得ないほどに時間を圧縮したり、固有名と普通名詞、敬語と謙譲語、男言葉と女言葉をごちゃ混ぜにしたりすることが、表題作はじめ福永信の小説の空気をつくる(レ)トリックになっているのだが、だからどうした。

    • kawashimaさん
      辛辣!わらったよ。大笑い。
      辛辣!わらったよ。大笑い。
      2009/01/18
    • skooooooooooooooooooooolさん
      今読み返してみると、そんなに悪い小説ではないような気もしますが、ね。これは速度の速い小説であるから、速読しては元も子もない。速度の早い小説だ...
      今読み返してみると、そんなに悪い小説ではないような気もしますが、ね。これは速度の速い小説であるから、速読しては元も子もない。速度の早い小説だからこそ、たっぷり時間をかけて読まないと楽しめない。
      2009/02/02
  • 細かい描写の
    人間観察はわかったけど…
    不思議な短編。

  • ヘンテコなおもしろい小説。

  • 初めて読んだ福永信。
    先が読めず、こうもオチがない小説を読んだのは初。
    表題作と「座長と道化の登場」はまだ読みやすかったのですが、「人情の帯」「2」はこんな書き方、と理解できるも読みにくくてページが進まず困った。
    スライドショーを見ているような、はたまた絵画を見ているような感覚になりました。
    内容よりかは雰囲気を味わう小説です。

    数年後、読みかえそう。

  • 一言でいえば、へんてこな小説である。たった2ページの間に、女が恋をし、結婚をし、子供を生んで、死ぬ。いきなりである、すべてが。そして同時進行で心の中で起こる疑問やら感想が、話の進行を妨げる。ユニークな文体、構成というか、ある意味、ただ読みにくい駄文とも取れる。4、5編で一冊が成り立っているのだが、正直途中から疲れた。これを新しいと感じるかどうかは、読み人それぞれの判断に任せるしかない。

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著者プロフィール

福永信(ふくながしん)
1972年東京都生まれ。京都造形芸術大学中退。
リトルモアの第1回ストリートノベル大賞を短編「読み終えて」で受賞し、1998年にデビュー。
菊地信義によるアクロバティックな横組みの装幀で話題となった短編集『アクロバット前夜』(リトルモア)、
人間ならぬ存在も含む小さな物語集『星座から見た地球』(新潮社)、
知り過ぎた聞き手による対話篇『一一一一一』(河出書房新社)などの小説集のほか、
執筆・構成を担当した展覧会図録『絵本原画ニャー! 猫が歩く絵本の世界』(青幻舎)といった編著も。
2015年早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。

「2019年 『しんじゅのこ 【限定版】びわ湖真珠 ひとつぶ付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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