僕は穴の空いた服を着て。

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 107
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024554

感想・レビュー・書評

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  •  深い。

    全てに納得出来る。
    作者の表現力が凄い。

  • 自死遺児の話なので重めです。読み始めから半ばまでは今ひとつかと思ったけど、静かな積み重ねが活きていて、とても良かったです。

  • ★朝霧さんのおすすめコメント★
    「絶対に自殺なんてしない」そう言った姉は旅行先で事故に遭い亡くなった。姉は自殺したのか、それとも・・・。真実を確かめるために幸也は友人とともに、姉が亡くなった場所に向かう。そこで幸也が辿り着いた真実とは・・・。
    武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140407

  • たまたま手に取った日と物語の時間が重なって、主人公の生きる温度をより鮮明に感じながら読めた。こんな体験ができるなんて なんて幸せなんだろうと思いながら、主人公達が進むのと同じくらいの速度でページをめくっていった。簡単に部外者が触れてはいけないように感じてしまう服の穴。でも穴が開いててもそれでも 肯定できる出来事にこの話は出会えてたから 嬉しかった。行き場のない闇じゃなかったから まだ読めたな。

  • 菅野さんはエッセイばかりで、初小説。
    ほーー。
    こういうのを書く人なのか。
    なんとなく分かる気はする。

  • 現実の自死遺児も自分を責めてしまうと知ってとても胸が痛む。

  • 朝彦と夜彦と重複するテーマの部分を考えると、結末について考えてしまう。それはさいわいだったのか、そうでもないのか。でも、全ては生きている人のために。

  • 穴の空いた服、それを身に着けていることを隠そうとして。
    寄り添ってくれる人は、いる。

  • いい話です、感動しました、親が自殺残された家族の苦悩。智美も優しい。

  • 毎日晴天!シリーズ以外ではじめて菅野さん読みましたー。あ、うそ、エッセイは読んだりしてます。
    主人公に秀みを感じます。

    主人公幸也は自殺遺児で、父親の死が大きく人生に影を落としていて、普通であることを取り繕おうとしながら生きてるんだけど、なかなか上手くやれなくて、葛藤しているものが、三年前に「事故死」した姉の真相に触れることで昇華させていくというお話。

    主人公の恋人、幼馴染がすごく根気強く幸也に付き合ってくれるその温かさに心うたれますよね。同僚の一人もそう。そういうなんか人との繋がりが人を癒すんだな、ってなことを思うはなしでした。

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著者プロフィール

福島県出身、在住。 2月2日生まれ。小説、漫画原作、エッセイ、戯曲を執筆。『毎日晴天!』シリーズ(徳間書店)、『色悪作家と校正者』シリーズ、エッセイ『海馬が耳から駆けてゆく』シリーズ(ともに新書館)等、『硬い爪、切り裂く指に明日』(河出書房新社)。『シェイクスピア警察 マクベスは世界の王になれるか』(集英社)等、著書多数。

「2021年 『しずく石町の法律家は狼と眠る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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