弟切抄 ―鎌倉幕府草創記―

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309029962

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  • 源義朝の六男、範頼。
    頼朝の弟にして大将軍として源氏の大軍を率いた男は、歴史に残されたような凡庸な人物だったのか。
    この物語の結末としては良かったが、静の子の存在だけが引っ掛かった。
    一族の結束が固い平氏と、それぞれの思惑が異なる源氏。
    範頼は頼朝のために臆病者で終わろうとした。
    知盛のために汚名を着た宗盛を見て、兄弟の絆が何よりも羨ましかったのだろうか。

  •  恐らく長じてからは会っていないだろう藤原範季と源範頼だけど、しっかり立ち居振舞いを受け継いでいるのが面白い。ヒトって育ちなのねー。
     範頼が義経の娘と共に歴史の表舞台から身を引く…ってアナザーストーリーは中々思いがけなかった。

  • 今、放送中の大河ドラマの影響で読んでみた作品。
    もちろんドラマとは違いますが、カッコいい蒲殿を読みたい方にはお薦めです。

  • つまんなくはない。が、平氏と源氏の争いは、同じ苗字のプレイヤーが多すぎるのと、関係図が入り組みすぎてて、史実を追ってくと急にポカンとなってしまう。こちらの作品は、そんな鎌倉ものの中でも、かなりわかりやすく読みやすいほうでしょう。義経じゃない頼朝の弟、範頼を主人公としたことで、第三者的視点でストーリーを展開できたのがよかったのかも。しかし、なんとも感情移入がしづらいのは、平氏、鎌倉、室町の宿命なのか。「鎌倉殿の13人」が心配だ。

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著者プロフィール

1991年熊本県生まれ。立命館大学法学部卒業。2018年『火神子』で史上最年少にて第10回朝日時代小説大賞を受賞。2019年同作でデビュー。壮大な物語を紡ぐ新鋭。ほかの作品に『漆黒の狼と白亜の姫騎士 英雄讃歌1』『卑弥呼とよばれた少女』『隷王戦記1: フルースィーヤの血盟』。

「2021年 『王都の死神と光を秘めた少女 イスカンダル王国物語2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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