サクリファイス

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 17
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309200934

感想・レビュー・書評

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  • 映画の元ネタにあたる監督自ら書いた小説という体裁。映画とはおそらく相互補完関係にあるように思える。妙に引き込まれる不思議な作品。表紙の写真、収められている写真がいい意味で機能していると思う。なんとも言えないよさのある作品だと思う。映画を観るのが楽しみに。

  • 柳田国男の本を読んで、サクリファイスを観たくなったので近所の図書館へ行ってみたら、DVDは無かったけど、この本が置いてあった。
    TSUTAYAにあるかなぁ。
    自殺した次男についての本も読みたい。

    死への恐怖

    死を思いながら、どうして恐怖に呑まれずにいられるだろう。

    この存在の確かさ、そしてこの存在もいつか消えて無くなる確かさと同じくらい、人生は不確かだ。

    愛し合っていない夫婦が作り上げる家庭は、核戦争と同じくらい破滅的だ。
    だから自分の家に放火したり、身の破滅を避けるために身の破滅を招く不倫に走ったり、いつからかまともに会話することもなくなってしまう。
    一番可哀相なのは子供たちだ。

    タルコフスキーも異邦人なのかも。

  • 1986年カンヌ映画祭で史上初の4賞を受賞した映画、『サクリファイス』の原作です。(監督自身の著書って珍しいかも?)映画を見ただけでは分からないテーマも、本を読むと分かるかもしれません。私は本を読んでも分からなかったので、まだまだ勉強が必要です(汗) (詳しい感想は→http://blog.livedoor.jp/chako67k/archives/50916459.html

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著者プロフィール

アンドレイ・タルコフスキー(Andrej Tarkovskij):1932-86年。ソヴィエト・ロシアの映画監督。ショットの中を流れる時間とそれを表現するリズムに注目し、独自の映像を創出。1984年に亡命。作品に『惑星ソラリス』『鏡』『ノスタルジア』など。映画は人間存在の精神的実在に迫れると確信しながら、映像を文明批評の水準に高めた。86年パリで客死。『サクリファイス』が遺作となる。

「2022年 『映像のポエジア 刻印された時間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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