喜びは永遠に残る

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309203577

作品紹介・あらすじ

人々の心のなかに喜びの種をまく。自然とともに生きる限りなく深い意味とは…!『木を植えた男』の原点となった知られざる傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 「木を植えた人」の原点となった小説…らしい?始まりは非常に美しい。読み進めるにつれてなぜか困惑していった。

    都会では幸せになれない。なら、田舎なら?土地を変えたら?どこだって同じことだ。

    私たちの心は恐れや不安を多くつくり出すようにできている。
    喜びが必要なんだ。喜びのために何かしなければいけない。何が間違っているのか考えて、見つけ出すんだ。誰かに何かを分け与えよう。
    でも本当に、喜びは必死に見つけ出さなければならない物なのか?

    私たちの心は気苦労を次から次へとつくり出す。でもそれでいい。存在することこそが喜びなんだ。
    誰かにどんなに心を傾けても、たった一人で立たなきゃならない。結局は誰も当てにはできない。肉体はひとりぼっちで、仲間なんていないからだ。でもそれがいい。

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著者プロフィール

Jean Giono.1895~1970. 
作家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。16歳で銀行員として働き始める。1914年、第一次世界大戦に出征。1929年、長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。1939年、逮捕される。1953年の『木を植えた男』はジオノ没後、20数か国語に翻訳された。
邦訳書に『蛇座』(山本省訳、彩流社、2021年)、『純粋の探究』(山本省訳、彩流社、2021年)、『大群』(山本省訳、彩流社、2021年)、『本当の豊かさ』(山本省訳、彩流社、2020年)、『青い目のジャン』(山本省訳、彩流社、2020年)、『丘 岩波文庫』(山本省訳、岩波書店、2012年)、『ボミューニュの男』(山本省 訳、彩流社、2019年)、『二番草』(山本省 訳、彩流社、2020年)、『世界の歌』(山本省訳、河出書房新社、2005年)、『気晴らしのない王様』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1995年)、『いかさまトランプ師の冒険』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、『木を植えた男』(山本省訳、彩流社、2006年、他多数翻訳あり)、『屋根の上の軽騎兵』(酒井由紀代訳、河出書房新社、1997年)、『喜びは永遠に残る』(山本省訳、河出書房新社、2001年)、『憐憫の孤独』(山本省 訳、彩流社、2016年)などがある。



「2022年 『メルヴィルに挨拶するために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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