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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309225166
作品紹介・あらすじ
戦国時代が終わりを告げ、江戸幕府は諸藩の実態を調査すべく、さかんに間諜を使った。隠密同心。監察役配下の公儀隠密-御徒目付・御小人目付・廻国者。吉宗以降の御庭番。そして対抗する諸藩の隠密たち。赤穂事件から新選組まで、さまざまな歴史的事件にかかわった50余人の実際を描く。
感想・レビュー・書評
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タイトルにあるように、江戸時代の隠密・お庭番について解説した一冊。
内容的には、「広い意味で隠密・お庭番と考えられる人たちのエピソード集」といった感じ。
この取り扱う人物の広さが、本書の意図を曖昧にしている感じがして残念。
柳生十兵衛はまだ我慢できるとしても、鳥居耀蔵や村山たかまで広げると、隠密的な経験のある人全員集合的な印象は拭えない。
取り扱う人物として50人ほど挙げているが、眼からウロコ的なものはほとんどない。
しかも、隠密的な行動というのもあくまで予想の範囲でしかないというオチまでつく。
結局、最後の1ページまで出版意図が不明なままであった。
以前、テレビアニメで観た、
「また、つまらぬものを斬ってしまった」
という台詞だけが頭に浮んだ読後感であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大野九郎兵衛に関する忠臣蔵異説は参考になる。
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