信長を操り、見限った男 光秀: 史上もっともミステリアスな武将の正体

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309227849

感想・レビュー・書評

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  • 明智光秀の生涯について、他にない独自の解釈を含めて、面白い。

  • タイトルがなぜ「光秀」なのか。読めば分かる。
    本書を読むと、光秀だけでなく、信長も義昭も今までのイメージが変わる。しかし、しっかりと資料に当たっており、信憑性も高い。なるほど、である。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601612

    令和2年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」関連書籍

    天下取りの野望をもたない信長に転機をつくったのは光秀だった! そのきっかけとは? あの有名な和歌の真意とは? そして本能寺の真相とは? 豊富な史料と冴えわたる推理で旧来の人物像を覆す!(出版社HPより)

  • 明智光秀の生涯について、ここまで実証的に、多くの一次史料や論文を比較考慮して分析した本を読んだことがない。信頼できる著者の一冊。
    ただ、光秀の謀反の理由についての推論は、例えば、信長が三職推任を受けてしまう前に行動を起こしたとの解釈も可能ではないのか。信長が幕府再興の志を捨て、自らが武家の棟梁の地位に就くことで、足利幕府再興の機会が永遠に失われてしまう前に謀反を起こした可能性もありうるのでは、と感じた次第。

  • #光秀 #麒麟がくる
    (内緒)おっさんズラブ (´・ω・`)
    貴方(信長)が、隙を見せるから
    つい、殺(や)っちゃった(テヘッ)

    考えが同じだ!(BLではない方)
    最新研究だから、整理されたファクト
    メモっておこう
    ・素性や部下になった時期は別異見

  • 『信長を操り、見限った男光秀』一気に読了!『天下分け目の関ヶ原の合戦はかった』の共著者である乃至政彦氏の著作で、期待通りの面白さ(^-^)
     参考文献は現在出版されている最新のものや『明智軍紀』見直しを含めて多くを参照して、光秀の生年や出自、明智氏の位置付け、バックボーンの戦国美濃の攻防、妻の実家特定、越前称念寺から始まる10年間の稼業…推論は気持ち良く伝わり小説よりも面白い!
     さらに『天下布武』の斬新な見解、惟任の姓は元は『伊東』からという解説。有名な肖像画は?で、慈眼寺の黒塗り座像(本書表紙)が本物に近い!など、全ての章が眼から鱗状態です!(因みに慈眼寺さんでは土日月、予約なしで座像拝観出来ます2019、9、28現在)

     しかし素晴らしい本書を読んでも、本能寺の変の『信長油断説』が謀略好きな愚かな私にはもの足りません。
     本能寺の変の一年前に制定した光秀オリジナルの『家中軍法』(本書に詳細あり)や半年前に信長家中との争いを戒めた『家中法度』(本書に紹介なし)を見ると、光秀の決意は随分以前からと推察し、光秀が偶然に頼って信長を打ったとは思えないのです…
     でも本書は『光秀』を語る上で欠かせない一冊で、『麒麟がくる』を楽しみに待つ歴史好きの方全てにお勧めします!!
     

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著者プロフィール

乃至 政彦(ないし・まさひこ):歴史家。1974年生まれ。高松市出身、相模原市在住。平将門、上杉謙信など人物の言動および思想のほか、武士の軍事史と少年愛を研究。主な著書に、『戦国の陣形』『平将門と天慶の乱』(講談社現代新書)『謙信×信長 手取川合戦の真実』(PHP新書)がある。テレビ出演、監修、講演などでも活躍する。

「2024年 『戦国武将と男色 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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