世界史の発明

著者 : タミム・アンサーリー 花田知恵

• 河出書房新社 (2021年10月26日発売)

感想・レビュー・書評

[かすがのさんの感想 · 2024年3月7日]

イスラームから見た世界史が面白く、同じ作家なので読んだ。様々な歴史の物語に触れた大作。社会的視点からの、ある視点から見た全世界と定義されたモナドに注目し、世界は無数のモナドから成ると説く。離れた国同士の影響とつながりに注目している。例えばヨーロッパで起きた事が中国に影響を与える。逆も然り。思想や宗教の記述は詳しく、学問や銀行の起源、言葉の由来などが興味深い。道具を使うのは人間だけ、など共感できない内容もあった。イスラームから見た世界史から原本で１０年経ているので、イスラームに関する新しい知見があった。

著者プロフィール

アフガニスタン出身、サンフランシスコ在住の作家。アメリカにおける複数の世界史教科書の主要執筆者でもある。著書『イスラームから見た「世界史」』は邦訳もされ、世界的ベストセラ-となった。

「2021年 『世界史の発明』 で使われていた紹介文から引用しています。」